2024年2月18日、奥日光の「華厳の滝」へ写真を撮りに行ってきました。
一般的に華厳の滝は、熊野の「那智の滝」、奥久慈の「袋田の滝」と並んで、日本三大名瀑と言われています。
その華厳の滝の落水量が激減し、地元では観光シーズンへの影響が心配されています。
例年であれば、名瀑と言われるように轟音をたてて水が流れ落ちているのですが、今年はわずかしか流れ落ちていません。
これは、奥日光土木事務所によって、滝の落水量が最小限に抑えられているためです。
では、なぜ奥日光土木事務所が落水量を抑えているのかというと雨不足により中禅寺湖の水位が13日時点で平年比より1メートル低くなっているためです。
奥日光土木事務所によると、1999年に中禅寺ダムの改良工事を行って以降、最も低い水位だそうです。
平年のこの時期の水位は、基準を20~30センチ上回るが、今年は13日時点で72センチ下回っています。
気象庁によると、昨年の9月から12月の降水量は平年の約6割の477.5ミリだそうです。
この雨不足により、中禅寺湖は貯水量が少ないまま冬を迎えました。
中禅寺ダムを管理する県の奥日光土木事務所は、関係者と協議し、1月中旬から平日昼間の落水量をこれまで最も少ない毎秒0.1トンまで抑え、夜間は落水を止めています。
冬季運休中の中禅寺湖の遊覧船は、4月中旬に再開を予定していますが、水位の低下により複数の乗り場の使用が難しくなり、遊覧船の発着に影響し運航が制限されるかもしれない。
春には多くの釣り人が訪れますが、中禅寺湖漁協の組合長は「現状では、水際まで船を持っていくことが難しくなる」と心配しています。
今後も水位の低下は続く可能性があり、日光土木事務所は雨や雪が降てくれることを願っているそうです。
望遠の70㎜でようやく滝の流れが見えてきました。
私は、肉眼ではほとんど滝の流れが見えません。
2022年には満面と水を湛えていた中禅寺湖ですが、今年の2月時点では水位が低下し、桟橋の橋脚があらわになっています。
華厳の滝の観瀑台へは下りる道がない(断崖絶壁)ので、エレベーター乗り場で昇降券(大人570円)を購入し、エレベーターを使って100m下まで降りていきます。
100m下でエレベーターを降りたら、その前の通路をとおてさらに下りていきます。
観瀑台は3段になっています。
華厳の滝へは、華厳の滝第1駐車場よりも、エレベーター乗り場に近い第2駐車場に車を停めると歩く距離も短くて済むのでいいでしょう。
多くの観光客の人が第1駐車場に車を停めて歩いて向かっています。
私も今までは第1駐車場に車を停めて歩いて行ったのですが、今回初めて第2駐車場に車を停めました(変形性膝関節症で歩くのがつらい)。
観光シーズンには、第1駐車場へ入る長い車の列がよくできていますが、第2駐車場はあまり空き待ちの車列はできていません(私がいつも見かける中では)。
駐車料金は1回320円となっていますが、今年の4月から県営駐車場の有料化に伴い500円に統一されます。
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