網にかかったアキアカネを捕食するジョロウグモ
2016年10月2日撮影 (スマートフォン ソニーXperia Z5 SOV32)
アキアカネの頭部に食らいつき捕食中のジョロウグモ(女郎蜘蛛)
2016年10月2日撮影 (スマートフォン ソニーXperia Z5 SOV32)
巣に触れた瞬間驚き獲物から離れたジョロウグモ
この日は早番勤務で11時30分から12時30分までの1時間の休憩
不安定な天気が続き昨日は雨天の寒い一日だったが、昨日とはうって変わり朝から久々の快晴となり、気温もグングンと上がりちょっと動いただけでも汗ばむ暑さとなった。
昼食を済ませいつものようにノルディックウォークを開始、グランドの横の坂道を上がっていると、桜の木の下に張り巡らされた蜘蛛の巣が目に入る。よく見るとその巣にはスズメバチがかかり「バタバタ」ともがいていました。
写真好きの私にとってはめったに撮ることのできない絶好のシャターチャンスと。カメラを取って戻るとそこにはスズメバチの姿はなっかた。
脱出に成功したようだ。
絶好のシャッタチャンスを逃してしまった。
近くの別の巣に目をやると、そこには囚われの身となったアキアカネと、それに食らいついているジョロウグモの姿が。
1枚目の写真は、ジョロウグモが捕らえた獲物のアキアカネに食らいついて、まさに食事中を撮ったものです。
2枚目の写真は、さらにカメラを近づけた時に蜘蛛の巣に触れてしまい、その振動で蜘蛛が驚き獲物から離れた瞬間の写真です。
この写真を見て残酷と思う方、あるいはトンボがかわいそうと思う方、感じ方は人それぞれだと思います。
私は、この写真から野生の世界、野生の生きもの厳しさ、弱肉強食、弱いものは強いものに、そしてさらに強いものに捕食される生の連鎖、生きるために蜘蛛のように空中に巣を張り巡らせ獲物がかかるのを待ち続ける、様々な生き物が生きるためにそれぞれの進化を遂げ必死に生きている姿、そんな野生の生きものを厳しい世界をこの写真から感じていただければと思います。
ジョロウグモ(女郎、上臈蜘蛛、学名:Nephila clavata)は、クモ目ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属するクモで、夏から秋にかけて、大きな網(直径1m位)を張るもっとも目立つ蜘蛛である。大型の造網性のクモで、コガネグモとともに非常によく知られたクモで、コガネグモと混同されることが多い。系統的にはやや遠いとされる。コガネグモよりはるかに大きくて複雑な網を張り、網の糸は黄色を帯びてよく目立つ。
性的二形が大きく、成体の体調は雌で17~30㎜なのに対して、雄では6~13㎜と雌の半分以下である。形はほぼ同じで、腹部は幅の狭い楕円形で歩脚は細長い。成熟した雌の腹部には幅広い黄色と緑青色の横縞模様があるのが特徴であり、腹部下面に鮮紅色の紋がある。ただし成熟する寸前までは雄のような斑模様が見られる。雄は雌に比べて小さく、色も褐色がかった黄色に濃色の縦じま混じりの複雑な模様がある。歩脚は暗い褐色に黄色の帯がはいる。
春に孵化し、雄で7回ほど、雌で8回ほど脱皮を繰り返して成体となる。成熟期は9月~10月頃で、この時期に交尾が行われる。交尾は雌の脱皮直後や食餌中に行われる。これは交尾時に雌が雄を捕食してしまう危険があるため。10~11月ころに産卵、樹木や建物等に白色の卵嚢をつくり、卵で冬を越す。
視覚はあまりよくないため、巣にかかった昆虫などの獲物は、主に糸を伝わる振動で察知するが、大型の獲物は巣に近づいてくる段階で、ある程度視覚等により捕獲のタイミングを整え捕獲している。巣のどこにかかったのか、視覚では判別しづらいため、巣の糸を時々足で振動させて、そのエコー振動により、獲物がどこにひっかかているのか調べて近づき捕獲している。
捕獲された獲物は、毒などで動けないよう処置されたあと、数日間かけて捕食される。獲物は多岐にわたり、大型のセミやスズメバチなども捕食する。捕食は頭から食べていることが多い。成体になれば人間が畜肉や魚肉の小片を与えてもこれも食べる。
ジョロウグモはJSTX‐3という毒をもっており、興奮性神経の伝達物質であるグルタミン酸を阻害する性質がある。ただし、一匹が持つ独の量は微量であり、人間が噛まれたとしても機械的障害もない場合がほとんど。