世界遺産の日光東照宮にトレイルランナーが集結
2016年11月13日(日曜)日光に於いて「日光国立公園マウンテンランニング大会」が初めて開催されました。
この大会は、日光トレイルランニング実行委員会が主催し、日光開山1250年を記念して、世界遺産の日光山内「日光二社一寺」を発着点に開催されました。
撮影日:11月10日
この日は快晴に恵まれ、全国各地から約500人が、スタート地点の日光東照宮の表参道(標高634m)に集結、午前8時のスタートの合図で一斉にスタートし、鮮やかに彩られた世界遺産の中を颯爽と駆け抜けて、大会コースの最高地点、霧降高原の丸山(標高1,689m)へと向かっていった。
スタート地点の日光東照宮表参道(撮影日:11月5日)
スタート地点は東京スカイツリーと同じ高さです。(撮影日:11月5日)
日光霧降高原キスゲ平園地のホームページより。
1,445段の階段、高低差240mの天空回路。
階段のみ使って、小丸山(1,601m)の展望台まで往復すると約90分かかる。
空中回路の展望デッキからレストハウスと駐車場を望む。
このレストハウス前から地獄の階段上りがはじまる(2015年7月10日撮影)。
第3関門(復路)「霧降高原キスゲ平」の駐車場
距離19㎞、 制限時間15:00(スタート後7時間)
(2015年7月10日撮影)
こここはまだ緩やかでそれほどきつくない。
花でも眺めながらのんびりと・・・ と行きたいところだが、時期はもう冬何もないが、景色は素晴らしい!!
後方に見える山が、第2関門の大山(標高1,158m 霧降牧場、距離12㎞ 制限時間 12:30(スタート後4時間半))
(2015年7月10日撮影)
写真中央の東屋から急な階段の上りとなり、この大会コースで最大のハードな難関、ここからが正念場だ(2015年7月10日撮影)。
まだ、やっと半分です。(2015年7月10日撮影)
キスゲ平の名前の由来のニッコウキスゲ(2016年6月18日撮影)
やった~\(^_^)/
1,445段の階段を上りっ切った達成感に気分は最高潮になる瞬間!!
(2016年6月18日撮影)
まだまだ上りは続きます、奥の丸山(1,689m)まで
でも、ここを乗り切れば後は下り基調の、”ラクラク・スイスイ”一気にゴールといきたいところ。だが、そう甘くはない。(2016年6月18日撮影)
日光市内(スタート地点)方面を望む。(2016年6月18日撮影)
写真に見える山並みをひたすら駆け上ってきます。
ここからは、関東平野を一望できる、大会コースの中で最高の絶景ポイントです。
第1回目となった、「日光国立公園マウンテンランニング大会」は、勝道上人が日光を開山して1,250年となるのを記念して開催されました。
世界遺産である「日光二社一寺」の「日光東照宮」表参道をスタートし、外山 ⇒ 霧降キャンプ場 ⇒ 丸山 ⇒ 霧降キャンプ場 ⇒ 稲荷川沿いを走り、二荒山神社の境内にゴールする距離30㎞、標高差約1,000mのコースを433人のトレイルランナーが力走しました。
完走率は94.4%(409人/433人)
DNFが24人です。
DNFとは、”DO NOT FINISH”の略で、各関門を制限時間内に通過できなかった人、制限時間内にゴールできなかった人、あるいは怪我などで途中リタイアした人です。
各関門は定められた時間内に通過しないとそこから先へ進むことはできません。
また、制限時間内にゴールできないと、これも完走と認められません。たった1秒の遅れでも。大会では、ゴールを目前にして、非情にもタイムアップとなり、崩れ落ちるランナーの姿も見られます。
かくゆ私も、数年前の「上野原トレイルランニング大会」において、最終関門でカウントダウンが始まっており、かろうじて数秒前に通過したことがあります。
今回の大会でトップ選手は、男性が3時間11分06秒、女性が4時間15分38秒でゴール、最終ランナーが8時間57分28秒でゴールしています。
今回の大会では、募集人員400名に対し、全国各地から約500名のエントリがあり、トレイルランニングの人気の高さがうかがえます。
世界遺産の日光と、自然に恵まれた美しい日光国立公園を、思いのままに走れることが人気の高さの一つでもあるのでしょうか。
私も、地元の人間として、ここには写真を撮りに何度も足を運んでいます。
そのたびに、一人のトレイルランナーとして、この雄大な自然公園を、思いのままに、思いっきり走ってみたいと思ていました。
そして、この大会の開催が公式発表された時には、迷わずエントリーしました。
が、本番当日になりDNS(DO NOT START)、つまり棄権してしまいました。
その理由は、持病の腰痛が悪化し、この1~2か月ほとんどトレーニングができず、というかモチベーションが落ちやる気がなかった、このコースのハードさをよく知っているだけに、走り切る自信を無くしてしまっていました。
当然のことながら、当日からズーと走らなかったことへの後悔、「なぜ走らなかった。完走できなくたっていいじゃないか。」という思いがいまだに続いています。
記念大会ということで、次回はないかもしれない、「後悔先に立たず」、こんな自分の臆病さが情けない。悔しい~。悲しい😢
こんな思いを胸に、大会から約1週間近くたった今日、私のもう一つの趣味である、″マラソン・トレイルランニング″について、過去に撮影した写真を活用して記事を書きました。
トレイルランニングとは、登山道や林道、ハイキングコースなど、主に山の中にある自然の道(トレイル)を走るスポーツです。
欧米などとくにアメリカでは普通のマラソンやジョギング、トレッキングなどと同じようなアウトドア・アクティビティとして老若男女によって親しまれている。
日本では、レジャアーとして山に入る目的は、その山のピーク(山頂)を目指す”山登り”であることが多い。
それに対しトレイルランニングは、必ずしもピークを目指すことが目的ではなく、山の中に広がる無数の山道を走ること、何が何でも走らなくてもいいんです、歩いたっていいんです。
もちろん山頂を目指すこともありますが、それはただの通過点にすぎません。
トレイルランナーも一般の登山者やハイカーと同じように、雄大な自然の声を聴きながら山を楽しんでいます。
私がトレイルランニングを始めた9年前に比べると、トレイルランもだいぶメジャーなスポーツになってきて、一般のハイカーや登山者も「頑張って。」と声援を送ってくれるようになりました。
そして、何よりも楽しみなのが、お互い知らない者同士が、山の中で、まるで以前からの知り合いのように、気楽に声を掛け合い、励ましあえることです。
都会(まち)の喧騒から離れ、のどかな里山の小鳥たちの声、森の樹々が発する声を聴きながら、のんびりと走ると世間の煩わしさも忘れ、ストレスも一発で解消します。
これからも一般のハイカーや登山者と共存共栄して山を楽しみたいと思うしだいです。
山を走ること、確かにきついです、でも何が何でも走らなくっていいんです、苦しかったら歩きましょう、一番の目的は山を楽しむことです。
それが私のトレイルランニングに対する考え方です。
もっともっとトレイルランニングファンが増えることを願っています。
もう年だからと怖気づかないでください。
日本のトレイルランニング界の第一人者、鏑木毅さんは1968年生まれの48歳ですが、いまだに世界のトップランナーとして活躍しています。
世界中のトレイルランナーから一目置かれる存在です。
私は、もう還暦を数年前に過ぎました。
私よりも年の方も頑張っています。
このトレイルランニングは、男女とも40代、50代の方が大変に多((20代は少ない)、世界のトップランナーとしても活躍しています。(ロードマラソンは20代がピーク)
この記事を読んでくれた方、一緒にトレイルランニングを楽しみましょう。
トレイルラン楽しいですよ。!(^^)!