大会百選に選ばれている「鹿沼さつきマラソン」は、今年も約1万人の人が鹿沼市に集結、トライクが初めて先導するなど盛り上がりを見せました。
2018年5月13日(日曜)、今年も曇天模様のなか恒例の「鹿沼さつきマラソン」が、御殿山野球場を会場に開催されました。
38回目の開催(毎年5月の第2日曜日)となった今回は、「市制70周年記念大会」となります。
大会百選にも選ばれている「鹿沼さつきマラソン」は、毎年全国から大勢のランナーが参加し、静かな鹿沼の町は大盛り上がりを見せます。
また、「日本一マナーの良い大会」としても有名で、大会のキャッチフレーズに「ゴミを出さない大会」を掲げ、会場内にはゴミ箱は一つも設置れていません。
大会当日も「ゴミは持ち帰りましょう」の場内アナウンスが繰り返し報じられ、参加者や応援者なども積極的に協力し、会場内にはゴミ一つ落ちていない状態でした。
私が初めて参加した10年前は、約8,000人程度だった参加者も、年々その数を増やし10,000人を突破するほどになりました。
今年も日本全国各地から、11,030名のエントリがあり、そのうちの10,036人が、時おり小雨の降る鹿沼路を走破しました。
毎年、「鹿沼さつきマラソン」が開催されるこの日は、快晴の好天気に恵まれ(私が参加するようになった10年前から)、そして暑さとの戦いでもあるのですが、今年は前日から天気は下り坂となり、開催当日は朝7時ころから雨がパラつきはじめました。
ランナーとしては暑くもなく、寒くもなく涼しい大変に走りやすい好天気となりました。
応援するものとしても過ごしやすい天気でした。
雨は、大会開催中は時おりパラつくものの本降りとはならず、大会が終了した午後3時ころから本降りとなりました。
参加者のランナーは会場で参加賞の引換などをした後、スタート地点の「みちの駅新・鹿沼宿」の方に移動し、ウォーミングアップをしたりして、それぞれの参加種目のスタートまでの時間を過ごしていました。
<各種目コース&スタート時間>
〇 貴公子コース(3㎞) 09:00
〇 白 玲コース(2㎞) 09:10&09:15
〇 華 宝コース(5㎞) 09:25
〇 松 波コース(ハーフ) 09:50
〇 晃 山コース(10㎞) 10:20
私は、今年も「松波コース(ハーフ)」にエントリしていましたがDNS(DO NOT START=棄権)し、大会の様子や10㎞の部に参加した兄の応援と写真撮影に専念。
「さつきマラソン」という大会名から、各コースの名前には“さつき“の種類の名前が付けられています。
大勢の地元の高校生が参加賞引換などのボランティア活動をしていました。
<特別賞の引換所>
60歳以上の参加者には特別賞の干支の「きびがら細工」が贈られます。
<はるばる賞引換所>
鹿沼市外からの参加者には「サツキ」が贈られます。
鹿沼はサツキの町でもあります。市内のサツキ農家からはたくさんのサツキの苗が提供されています。
走り終わった後は、こちらのドリンクコーナーで水分補給。
救護所で待機する鹿沼消防署の救護員
ここに次々と選手が飛び込んできます。
フィニッシュ脇には、飲食物やランニング用品のスポーツショプがテントを連ねています。
選手の応援に訪れた家族連れなどがお弁当を買い求めていました。
地元名産品の食物の出店がテントを連ねています。
「いちご市」のいちご大福。
毎年「鹿沼さつきマラソン」の大会当日は晴れの暑い日となり、このかき氷の前にはたくさんの人が並ぶのだが、今年は曇り空で雨もぱらつき涼しいので、どれくらいの人が並ぶのだろうか。
選手がフィニッシュする頃には、この周囲は大勢の応援者で埋め尽くされます。
地元鹿沼の名産品の食べ物の出店。
鹿沼牛の串焼きのお店も。
私は、走った後のエネルギー補給とタンパク質の補充に、串焼きを買って食べています。
そして今年も買いました(今年はDNSしましたが10㎞を走った兄に)。
美味しいですよ。
ランニング用品のショップ
ここにも大勢の人が集まり買い求めていました。
入賞者(各種目6位)に贈られる「さつき」が綺麗な花を咲かせている。
朝7時ころから雨がパラつきはじめ、表彰トロフィーにはビニールの覆いが被されています。
会場(御殿山野球場)の風景
会場(御殿山野球場)への急な上り坂の進入路
このゲートを潜り抜け、フィニッシュゲートへ向けて一気にラストスパート。
フィニッシュへの両サイドでは、大勢の家族や友人などの応援者が、選手の最後の踏ん張りを見守る。
フィニッシュが見えてきた。
大勢の声援に疲れ切った身体に最後の力が湧きあがってくる。
最後の最後に選手をいじめぬく、この大会最大の難関、フィニッシュ手間への急なのぼり坂。
選手(私は)にとってはほぼ90度の絶壁に見える。
ここで脚があがらなくなり、気持ちが萎え一瞬歩いてしまう。
それほどきつくない坂に見えるが、10㎞、20㎞を走り、疲れ切った身体には大変にしんどい坂になる。
この交差点を回りこんでフィニッシュへ。
鹿沼市役所及び御殿山病院前から続くこの大会(コース)最大の難関の上り坂(距離500m)。
シャトルバスが上ってきています。
奥の建物が御殿山病院です。
この交差点をUターンしフィニッシュ(ゴール)へ
ランナーを先導するトライク。
地元鹿沼で自動車部品製造などを手掛けるイケヤフォミュラが自社開発した電動トライクが、今大会から初めてランナーを先導しました。
同社から4台が提供され、同社の社員が運転してランナーを先導しました。
スタート地点の「まちの駅 新・鹿沼宿」
ここには3本の国道(R121、R293、R352)が走っている、まさに鹿沼市の目抜き通り中心街です。そこを全面交通規制(通行止め)しての大会。沿道ではたくさんの市民などが声援を送ってくれます。
こんなお爺ちゃんも走っています(貴公子コース3㎞)。
会社の同僚それともお友達グループ!?
太鼓の応援に元気よくこたえていました。貴公子コース3㎞。
沿線住民による給水支援。
白玲コース(2㎞)の親子連れも元気よく走っています。
「鹿沼さつきマラソン」の最大の難関、市役所前からの急坂に入っていきます。
正面の建物が市役所です。
その裏にあるのがゴールの御殿山野球場です。
ここからゴールまでの区間には、市民や家族連れの応援者など、大勢の人が沿道を埋め尽くし声援を送り、その声に励まされ選手は最後の力を振り絞り一気に坂を駆け上っていきます。
ウォーミングアップをする選手たち。こんなコスプレをして走る選手もいます。
平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録された「鹿沼今宮神社の屋台」も繰り出し選手を応援
松波コース(ハーフ)のスタートを待つ選手
スタート地点の「まちの駅 新・鹿沼宿」
この後にスタートする10㎞の選手たちなどが、ハーフのスタートを見守っています。
午前9時50分、先導車とトライクに先導され松波コース(ハーフ)の選手が一斉にスタートしました。
スタータ台
いよいよ晃山コース(10㎞)の選手たちがスタート位置に召集されスタートを待っています。
晃山コース(10㎞)の先導車トライク。白バイにも見えます。
鹿沼市は2016年11月に「いちご市」を宣言しました。そのイチゴのマークが入った先導車両
午前10時20分、一番最後のスタートとなる晃山コース(10㎞)が、トライクに先導されスタートしました。
晃山コースのスタート後約2㎞弱の地点に先回り。
市の中心街を巡回するコースなので ゆっくり歩いて先回りができます。
国道と平行に走る道路を1本東に移動するだけ。
その距離は約50~60mで、応援者が一斉に移動しました。
晃山コース(10㎞)の先頭グループが勢いよく走り抜けていきました。
ゴール手前の市役所前に先回り、10時51分トライクに先導されトップの選手が帰ってきました。
選手たちに混じりサイレンを鳴らしながら救急車が入ってきました。
運ばれてきたのは選手でしょうか。
それともマラソン大会には関係ない一般の方か。
市役所の隣は「御殿場病院」(写真を撮っている私の左後ろ)です。
御殿場病院の前からはじまる最大の難関を、応援者の声援の中最後の力を振り絞って駆け上がっていく選手。
ハーフのトップランナーが10㎞の選手に混ざり、元気よくフィニッシュ会場へ戻ってきました。
疲れを感じさせない走りです。
次々と参加選手がフィニッシュしてきます。
完走証受領へ。
完走証を手にした瞬間、ホッとするとともに、完走という目標を達成した充実感に大きな喜びが湧き上がり、それまでの苦しさ疲れも吹き飛んでしまう。
<大会コースMAP>
各コースの名前はサツキの種類からつけられています。
今年の参加賞はショルダーバッグでした。
多くの大会の参加賞はTシャツなのですが、「鹿沼さつきマラソン」は毎回参加賞が変わり、それも実用的なものばかりなので、「今年の参加賞はどんなものだろう」と発表まで胸がわくわくします。
60歳以上の参加者に贈呈される特別賞の「きびがら細工(その年の干支)」です。
彫刻屋台展示館の無料招待券(当日限り)と川上澄生美術館無料招待券(2018年12月9日まで)
今年で連続出場10回目となる記念盾です。
次は15回を目標、どんな記念品がもらえるのだろうか。
こちらは、第33回大会(2013年㋄12日)にハーフを走った時の5回連続出場記念盾です。
連続出場記念品は、5回、10回、15回、20回、30回、35回と5回を区切りに贈呈されます。
また、鹿沼市外からの参加者にはさつきが贈呈されます。
このように「鹿沼さつきマラソン」は、地域の特産物などを生かした記念品などが贈呈され、「大会百選」に選ばれる人気の大会になっているようです。
今大会は地元の企業「イケヤフォーミュラ」の協力により、環境にも選手にも優しい「電動トライク」が初めて先導し、選手や応援者の目を引き、大会を盛り上げてくれました。
次回の大会からも「鹿沼さつきマラソン」はこの「電動トライク」が先導していくことになると思います。
鹿沼さつきマラソンに限らず、全国の大会で「電動トライク」の先導が主流となっていくことを願わずにはいられません。
トライク(英 Trike)とは。
3つの車輪が車両中心線に対し左右対称な二等辺三角形に配置されたオートバイ。3厘バイクと呼ばれることもある。
http://kanumasatsuki-marathon.com/outline/
<イケヤフォーミュラ社のホームページ>
http://www.ikeya-f.co.jp/article/15942341.html