サブやんの気ままなPHOTOライフ

山や川などの大自然、野鳥や昆虫などの動物、花などを撮るのが大好き。そんな被写体を気ままに撮っています。

雨の宮川渓谷の紅葉

小雨の降る中矢板市の「県民の森」にある宮川渓谷の紅葉を撮る。

2018年11月9日(金曜) 天候:雨 

栃木県民の森は知っていたが宮川渓谷は知らなかった。

私が初めて宮川渓谷を知ったのは今年の夏8月です。

夏休みで帰省していた長女夫婦が子供たちを連れて水遊びに行ってきました。
家に帰ってきてからその写真を見せてくれ、「ここはどこ」と聞いて教えてくれたのがこの宮川渓谷でした。

その時に初めて宮川渓谷の存在を知りました。

宮川渓谷は栃木県民の森の南の端に位置します。

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「いいところだね、今度写真を撮りに行こうかな」と話をしていたのですが、行かずに時が過ぎてしまい紅葉の時期になってしまいました。

そして11月8日の下野新聞を読んでいると、宮川渓谷の紅葉の記事が載っていました。

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これはすぐに行かなければと思い、仕事が休みだった翌日9日に撮影に出かけました。

数日前から9日の天気は、曇りから雨の予報、撮影に行くかどうか迷いましたが、予報では午後から雨、それならば雨が降りだす前、午前中に行ってしまえと撮影の準備をして出発しました。

雨は午後からの予報でしたが、宮川渓谷に向かっている最中に雨がパラツキだし、ついいたころには小雨模様、傘をさしての撮影行となりました。

傘をさしての撮影は、両手の自由が利かず大変にやりにくい。

防水機能があるとはいえ、やはりカメラを濡らしたくないですからね。

カメラの防水カバーが欲しいと思うのですが。

実際には前のカメラのものがあるのですが、使い勝手が悪くほとんど使ったことがない。カメラ店に行っても、使い勝手が悪そうに見えて、結局買わずに帰ってきてしまう。

やはり防水カバーの必要性を感じる。

今度行ったら買おう!!

前置きが長くなりました、本題の方に入ります。

栃木県民の森宮川渓谷まで自宅から車で約1時間の距離、雨が降りださないうちにと考え、7時過ぎに鹿沼の自宅を出発し8時半頃に県民の森につきました。

県民の森管理事務所横の駐車場に車を停め、小雨の中撮影の準備、車1台が停まっているものの周囲には人影がなくシーンと静まり返っていました。

車を停めた目の前には、真赤に染まった楓が見事な色彩を放ち、私達を見て・撮ってと鮮やかな光を放って待っていました。

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その素敵な光景に魅了され、引き寄せられるようにその場に立ち、カメラのシャッターを押し続ける自分がいました。

その場所には、小さな野鳥ホオジロが数羽、樹々の間を活発に飛び交っていました。

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その後、今回の目的である「宮川渓谷の紅葉」を撮るため、駐車場にある「宮川渓谷歩道コース」の入口から渓谷に入り撮影を始めました。

入口の眼下には、丸木小屋の屋根や周囲に積もった楓などんの落ち葉が、秋の渓谷を感じさせる風情のある光景を醸し出していました。

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そしてここから渓谷を下る方向へ川沿いに歩き写真を撮りました。

今回は滝を絡めた写真を撮りたかったので、上流には向かわず「創造の滝」・「反省の滝」がある下流へと足を運びました。

紅葉のピークは過ぎた感はあるのですが、歩道には紅葉した楓などの落ち葉が降り積もり、静寂な風情のある秋の森を演出していました。

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そんな整えられた舞台を、傘を差しカメラを携え一人歩く自分、そんな私は周囲の人からはどんなふうに見られているのだろうか、″一緒に歩く友達もいない、家族もいない寂し人間″とか思われているのだろうかとか、″フッツ″と思いました。

このシーンと静まり返った秋の風情がそう思わせたのでしょうか。

でもこれが自然大好き、カメラ大好き、写真を撮るのが大好きな私達カメラマンにとっては普通の姿なんですね。写真のグループで来る人達もいますが、いざ撮影が始まれば一人一人思い思いの場所に移動し黙々と撮影に集中しています。

写真に興味がない(記念写真鹿)人たちときても、行動の自由が利かず集中もできないので楽しくないですからね。

時々一緒に写真を撮りに行く、私の写真友達も「一人じゃないと自由に行動できないからな」と話をしています。

話が脱線を始めたのでもとに戻します。

この歩道を歩いていくと一旦塩谷方面からの車道(橋の袂)に出ます。この橋の上からも「創造の滝」は見ることができますが、滝壺からの景色の方が素敵なので滝つぼに下りようと思いますが、降り口がわかりません。

橋の袂に人が歩いたような痕跡があるのですが、危険なのでやめて降り口を探しに道路を矢板方面に10mほど歩いていくと、整備された滝壺に下りる歩道がありました。

思ったとおり滝壺からの光景は素敵でした。

ここからさらに写真撮りながら、川沿いの歩道を「反省の滝」へと下っていきます。

その歩道には、秋の風情を感じさせる素晴らしい光景が広がり、どこから撮っても素敵な写真が撮れ、飽きることがありません。

「反省の滝」まで下ると、小雨に濡れた紅葉した葉から、穏やかな川の流れに″ポタ・ポタ″と落ちる滴が川面に波紋を広げ、静かな時の流れを感じさせます。

写真撮っている私以外誰もいないはずの渓谷に、静かに囁き声が私の耳に伝わってきました

″あれッ″ 誰かいるのかなと周囲を見渡しますが、人子一人いません。

また、何か森の生きものの息づかいも伝わってきます。

耳の悪いこの私に。

森の妖精たちの囁き、森の声が伝わってきた瞬間でした。

俗社会のすべてのことを忘れ、森の声を聴くことに集中していたからこそ聞くことができたものと思っています。

心洗われる時を過ごすことができました。

また訪れたい場所ですね。


管理事務所前の駐車場の紅葉。
楓はかなり落葉していましたが、地面を真赤に染め上げていました。

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風情を感じる1枚です。

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駐車場下の川の流れ。右側奥の階段を上がったところが駐車場です。 

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創造の滝

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<反省の滝>

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 芝生の広場(森林展示館前)の紅葉

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<県民の森管理事務所(マロニエ昆虫館)横の紅葉>
紅葉した楓と落葉・苔のコントラストがとても素敵でしたよ(^▽^)/

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以前から俳句もやってみたいと思っていたのですが、自分にはそんなセンスはないと諦めていました。

私の写真友達は短歌もやっていて、両方を合体させて楽しんでいます。

 

sabuphoto.hatenablog.jp

 

そんな友人に刺激され、TVでの夏井いつき先生の毒舌俳句にも刺激され、挑戦してみたいという思いがつのり、この素敵な宮川渓谷での出来事を俳句に詠んでみたくなりました。

そして書店に行き、夏井いつき先生の俳句の授業の本を買ってきて1歩踏み出しました。

 

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俳句を始めようと思う。

宮川渓谷で写真を撮っていて感じたことを詠んでみました。

「秋雨や川面に落ちる滴の音」

「渓谷に目を閉じて聞く秋の声」

いかがでしょうか。

感想をいただければうれしいです。

 
芝生の広場にはツツジが咲いていました。

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駐車場の脇に咲いていたスミレ

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「森林展示館」(右の建物)と「県民の森管理事務所(マロニエ昆虫館)」(左の建物)

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大自然は時に私達人間に牙をむきますが、私達を優しく包み込み、俗社会のすべてのことを忘れさせ、心を清らかに洗い流し癒してくれます。

これからも機会あるごとに大自然の中に身を委ねたいと思います。