この日は、矢板市の高原山(八方ヶ原)にツツジを撮りに出かけました。
この場所は「ヤマツツジ」が群生している場所で、時期が時期なら群生したヤマツツジがこの原一面をツツジ色に染めるのですが、まだ早かったです。
そこで一部咲いているツツジを撮影した後、山を下り県民の森へと移動しました。
そしてそこで出会ったのが「オキナグサ(翁草)」でした。
初めてみる「オキナグサ(翁草)」の実物に感動です!!
この花を見つけた瞬間、「アッ! オキナグサだ」とすかさずカメラを向け、夢中でシャッターを切っていました。
はじめて見るのになぜ名前を知っていたかというと、1,2ヶ月ほど前に地元の新聞にこの花の記事が載っていて、その独特の花の姿からよく覚えていたのですね。
まさか、こんな場所で出会えるとは思ってもいませんでした。
オキナグサ(翁草)の名前の由来は、白く長い綿毛がある果実の集まった姿を老人の頭にたとえたようです。
全体が白い毛でおおわれていることから「猫草」の別名もあります。
釣鐘状の暗赤紫色の花びら(花弁)のように見えるのは、実は萼(がく)で花びらのない花です。
オキナグサの成長過程をすべて見せてくれています。
生まれたばかりの花は、恥ずかしそうにうつむいて下を向き、どんどん成長するにしたがってスクッと背筋を伸ばし、上に向かって糸状の盛りを迎え、最後に綿のような白い毛をつけいつでも飛ぶ準備(新たな命の誕生)ができ最期を迎える。
まるで私達人間の一生のようです。
まるで夜空に開花した花火のよう。いまは日中ですが・・・。
<県民の森管理事務所とマロニエ昆虫館(1階)>
この建物の左の花壇にオキナグサがたくさん咲いていました。
「清純な心」「告げられぬ恋」「何も求めない」「裏切りの恋」
花言葉の「清純な心」「告げられぬ恋」は、うつむいて咲く花姿から、恥じらいにより自分の気持ちをうまく伝えられない、清純な乙女の気持ちを連想したものであるともいわれます。
「裏切りの恋」の花言葉は、当初はうつむいて咲いていた花が盛りを過ぎると上向きに変化することにちなむともいわれます