写真を撮っているときには気づかなかった体長数ミリのこの小さな虫、パソコンに落とし写真を1枚1枚確認をしていると、この虫の面白い体形に気がつき驚きました。
頭の先から延びた細長い管のようなもの、先っぽには髭のようなものが2本突き出て奇妙な体形です。
映画に出てきそうな地球外生命体のようなイメージが沸き上がってきました。
【レンゲツツジの花びらにとまっている「ドロハマキチョッキリ(オトシブミ科)」 撮影場所:栃木県八方ヶ原大間々(レンゲツツジ群生地) 2019年6月6日】
全く名前もわからない、過去に見たこともない(!?)小さな面白い体形の虫に興味がわいてきました。
調べるにも全く見当がつかず、とりあえず昆虫図鑑で調べることに。
甲虫類で調べると出てきました。
この虫の名前は「ゾウムシ」ということがわかりました。
ゾウムシは全世界で約6万種、日本にもそのうちの1,000種類以上が生息しているそうです。
こんなにたくさんの種類がいるのだからきっとどこかで見ているのでしょうね。
気がつかなかっただけですか。
体長は、数ミリから数センチの小型の甲虫。丸みを帯びた体表は、硬くて頑丈な外骨格に覆われています。
和名の象虫は、この細長い器官(口吻)を象の鼻にみたてたことに由来します。
そういえば結婚当初、妻の実家(農家)から頂いたお米に繁殖していたのを思い出しました。
妻が出産で実家に帰っているときに、いつの間にか米びつの中に小さな虫がたくさん繁殖していて、気持ち悪くなり電話すると持ってきなといわれ、持って帰ると池の鯉に全部上げていました。
その時は一生懸命に作ってくれたお米を食べずに捨てて(鯉にあげて)しまって 申し訳ない気持ちでした。
それがゾウムシだったのですね。
ゾウムシについて調べていて判明しました。
食べ物に寄生する「コクゾウムシ」という種類のようです。
<ウィキペディアより引用>
次に食材に寄生するタイプです。身近なものだとお米に棲みつくコクゾウムシという種類が挙げられます。米びつの中に唐辛子を入れたり、蓋の裏側に防虫剤を付けたりしておくと侵入を効果的に防ぐことができるでしょう。
ただ、すでに米びつの中に卵を産み付けられていた場合は効果がありません。その際は天日干しをすることがおすすめです。コクゾウムシは日光を嫌うので、新聞紙などにお米を広げて干してみましょう。しっかりと駆除できたお米は、きちんと洗えば問題なく食べることができます。
気がつかずに1,2回食べていますが美味しくなかったです。
引用文にもある通り天日干ししましたが、やはり気持ち悪くて食べれませんでした。
頭の先から延びた像の鼻のような細いものは口吻(こうふん)といういわば口ですね。
なぜこのような器官をもっているのか、その理由は2つあげられそうです。
1つは、食生活です。
もう1つは、子孫繁栄のためです。
食いしん坊なため、同じ植物食の昆虫が届かない場所にある餌もたべようとして、花の奥にある実や種、枝の中にある組織も好んで食べるため、咀嚼ができるように先端に顎のついた口吻をもっています。
また、子孫繁栄のため安全に卵を産み育てため、口吻を使って植物の茎に穴をあけそこに産卵することにより、卵を環境の悪化や外敵から守ることができ、孵化した幼虫もすぐそばに餌が豊富にあり、栄養たっぷりに成長することができます。
さらに穴をふさぐ成分を分泌することができます。
【シモツケソウなどの花で交尾をする「シロホシヒメゾウムシ」 撮影場所:日光霧降高原キスゲ平 2019年7月30日】
この日は、たくさんの「シロホシヒメゾウムシ」が、「シモツケソウ」や「イタドリ」などキスゲ平の花のあちこちで交尾をしていました。