サブやんの気ままなPHOTOライフ

山や川などの大自然、野鳥や昆虫などの動物、花などを撮るのが大好き。そんな被写体を気ままに撮っています。

パワースポット昇仙峡の弥三郎岳へ登る ~危険な岩場の道~

前回は弥三郎岳山頂の様子を記事として投稿したので、今回はパノラマ台から弥三郎岳に至るまでの道の様子を投稿します。 

まずは、私がこの弥三郎岳で疑問に思ったこと。

それは、なぜ「弥三郎岳」という人の名前が山名としてついているのだろうと。

国土地理院発行の地図にも、山梨百名山にも「弥三郎岳」という山名はありません。

山名として記載されているのは羅漢寺山」です。

そこで名前の由来をネットで調べてみました。

その結果、名前の由来を知ることができました。

便利な世の中になりましたね。

ネットで調べればすぐに答えが返ってくる、あとはそれを信じるか信じないかです。

どれも同じようなことが書いてあったので、引用しながらまとめてみました。

<弥三郎岳の名前の由来>
天正時代武田家に仕えた酒造りの名人、弥三郎の名に由来するといわれています。
その昔、甲斐国御岳(今の昇仙峡)にある名刹羅漢寺に弥三郎という酒造りの名人が寺男として住んでいました。
弥三郎は武田家の勝ち戦の祝い酒などを造り、大変重宝がられておりました。
ところが、大の酒飲みで失敗が多くて、その非を羅漢寺の住職にいさめられて一斗の酒を最後に禁酒を誓い、その夜この頂上より天狗になって消えてしまったと伝えられ、いつの頃からかここは弥三郎岳と呼ばれ「弥三郎権現」としてこの頂上の南側絶壁の岩穴に酒の神様として本殿が祀られています。
現在祀られている小社は、大正年代信仰厚い夫婦により作りなおされた。その夫婦がどこの誰か知る人はいない。

これが「弥三郎岳」の名前の由来です。 

昇仙峡ロープウェイに乗ると約5分ほどでパノラマ台駅に到着します。

駅を出て左側に進み、尾根伝いに進んでいくと約20分程度で弥三郎岳につきます。

弥三郎岳までの道は、それほど急峻な登り・下りはなく比較的平坦な道ですが、途中には滑りやすい危険な岩場を数か所登らなければならないので、それなりの服装が(靴)必要です。

弥三郎岳の頂上は、前回の記事でも紹介したとおり危険極まりない場所です。

 

sabuphoto.hatenablog.jp

 観光地巡りのついでに寄るような場所ではありません。

転落防止などの安全対策が施され整備された他の一般観光スポットとは違い、気軽に観光巡り(目的)で行く場所ではありません。

登山や写真撮影などの目的をもって、服装などそれなりの準備を事前に整えていく場所です。

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途中にある展望台への岩場。
表面がツルとした滑りやすい斜面なので、慎重に足元に注意しながら登りました。

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展望台の突端は90度の断崖絶壁となっています。
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展望台から登ってきた岩場を振り返り撮影

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弥三郎岳への途中にある展望台
非常に危険な場所ですが絶景ポイントです。

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展望台からパノラマ台を望む。

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この先に、いよいよ弥三郎岳へのさらに危険な岩場の道が待ち受けています。

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人が立っている奥の岩が弥三郎岳の山頂です。
左側から巻き込んで、こんな岩の上を登っていきます。

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90度の切り立った断崖絶壁

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左側から巻き込んでいきます。
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弥三郎岳の登山口に着きました。

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私も山が好きで、写真撮影を兼ねて簡易(里山)登山をしますが、こんな注意書きの張り紙を見たのは初めてです。
私はこれを見て”えッ~”と驚きましたが、決してこれは脅しでもなんでもないです。
決して安易な観光気分で行く場所ではないということ。
この注意書きの意味することをよく考えて行動することが必要かと思います。

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ここから岩場を登っていきます。

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木製の階段だいぶ朽ちています。
上り下りには注意が必要です。

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崩れかけた場所に木製の橋が渡してありました。

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鎖場の岩を上がっていきます。滑りやすいですよ。

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あ~ 絶景かな!!
しかし超危険な場所、足元には十分ご注意を。

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富士山が美しい!!

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奥に見える大きな岩が目的の弥三郎岳です。

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弥三郎岳の上り口にある「弥三郎権現」の小社

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この岩を削って作られた階段を鎖につかまって、松の木の下を潜って登っていきます。
結構急で、岩に這いつくばるようにして登っていきます。
岩と松の木の間は狭く、人ひとりがくぐるのがやっと、背中にバッグなどを背負ていると松の木に引っかかります。
私は、背負っていたカメラバッグが松の木に引っかかり、岩に張り付くようにして潜り抜けました。
そして登りきったところが、ギョギョと驚く、足も震え、思わず引き返したくなる、超危険な恐怖の「弥三郎岳山頂(展望台)」です。

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弥三郎岳の頂上に到着しました。
ほぼ360度の大パノラマの展望。
西方向には南アルプス連峰や甲府盆地を眺望できます。
写真で御覧のように、この場所は卵型の丸い花崗岩の1枚岩の上です、周囲に転落防止柵などはありません、つかまる場所もありませんので、くれぐれもご注意を。

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弥三郎岳へは、急峻で険しい上り、下りもなくロープウェイの山頂駅から約20分ほどで、観光気分で気軽に来れる場所です。

実際に「ぴったんこカンカン」のロケのなかで石田ゆり子さんがスカート姿で登ってきた場所です。

しかしここに至る道の途中には、花崗岩の丸いすべすべした岩場を何か所も登ってこなければなりません。

滑って転んでも掴まる場所はなく、そのまま滑り落ちてしまう大変に危険な道です。

ましてや山頂は危険の極みです。

決して観光気分で気軽に登ってくる場所ではないということ。

最低限、靴は滑りにくいスニーカなどを履いてくることが重要です。

自らの命を守るためにも。

そして小さなお子さん(特に幼児)連れで来る場所でもないということ。

私は決して小さな孫たちを連れてこようとは思いません。

というか絶対に連れてきません。

また、雨の日や雨の後、強い風が吹いているときには絶対に上りたくないですね。

私がパノラマ台に戻っている途中、小学生低学年くらいの子供さんを連れて、弥三郎岳方向へ向かっている女性を見かけ、心配のあまり思わず「大丈夫ですか」と声をかけてしまいました。

この女性は笑顔を返し、子供の後を追うように通り過ぎました。

私の数メートル先を歩いていた山頂で出会って話をしたご婦人も、この姿を見て振り返り心配そうに見ていました。

以上、パノラマ台から弥三郎岳までの道を写真で紹介してきました。

高所恐怖症の私ですから、テレビで見ていても絶対に無理だと思いましたが、その景色のすばらしさ、絶景に心魅かれ足を運ばせました。

山頂に着いた瞬間、その恐ろしさに思わず引き返そうと思いましたが、ここからの絶景はそんな私の恐怖心を払いのけ、この場所に立たせ、長い時間にわたり写真を撮らせてくれました。

山梨のパワースポット、絶景ポイントに感謝です。

最後にもう一度言います。

弥三郎岳の頂上には、気軽な観光気分で絶対に行かないでください。

ケガをしちゃったではすみません。

100%命を落とす恐れがある危険な場所です。

行くにはそれなりの準備(服装、心構え)をしかっりして行ってください。

パノラマ台からでも充分に絶景を楽しむことはできます。

富士山を見るのならむしろパノラマ台からのほうが安心・安全に絶景を楽しむことができます。

弥三郎岳からでは松の木が富士山を遮り、卵型の岩の上を危険を冒して端の方に寄らないとみることはできません。