中止の発表からだいぶ日にちがたってしまいましたが、2020年のジャパンカップサイクルロードレースと宇都宮トレイルランニング大会についての記事を投稿します。
6月27日(土)の朝刊「下野新聞」を見ていると、第1面を大きな見出しで飾っている記事が目に飛び込んできました。
その見出しを見て驚きとともに「やはりな」という気持ちがこみあげてきました。
そこにあった見出しとは、「自転車レース、3人制バスケ 国際2大会中止決定」という記事でした。
記事の内容を読むと、宇都宮市内で10月に開催予定だった国際スポーツ大会の「ジャパンカップロードレース(ジャパンC)」と、3人制バスケットボール「FIBA3×3ワールドツアー宇都宮マスターズ(3×3」を中止するという内容でした。
6月26日(金)に、大会実行委員長の佐藤栄一宇都宮市長が発表しました。
ジャパンカップロードレース(ジャパンC)は、毎年10月に開催されるUCI(国際自転車競技連合)公認の国際大会で、世界中からプロのトプレーサが参戦します。
今年は、10月16日(金)から10月18日(日)に開催が予定されていました。
10月17日は、宇都宮市の目抜き通り大通り(JR宇都宮駅前~東部馬車道通り)を全面通行止めにして、1周2.25㎞をパレード2周+レース15周、総距離38.25㎞でハイスピードのレースが展開されます(クリテリウム)。
日本からは、地元宇都宮の「宇都宮ブリッツエン」、「那須ブラーゼン」や元F1レーサの片山右京率いる「右京チーム」などが参戦します。
目の前をハイスピードで疾走する選手、各チーム間の駆け引きがみられ楽しいです。
これから紹介する写真は2014年に開催された時のクリテリウムの写真です。
コース沿道の両サイドは、ファンや応援者、見物客、買い物客などで埋め尽くされ、歩く隙間はありません。沿道の建物の窓や屋上からは仕事の手を休めレースを観戦する人たちの姿も見られます。
JR宇都宮駅前から東部馬車道通り間の1周2.25㎞のコースを各チームの選手が、2周のパレード周回を行います。
疾走してくる選手を望遠レンズで正面から撮りたかったのですが、いい場所を探しているうちにアッという間に沿道は埋め尽くされ最悪の場所になってしまいました。
この日はいい場所を確保するため早い時間に家を出て、道路封鎖前にJR宇都宮駅前の折り返し地点(ヘアピンカーブ)を一旦は確保したのですが、そこはすでに数人のカメラマンがカメラをセットし場所取りをしていて、私はその後ろになってしまうので、この人たちが邪魔になり自分の狙う写真がとれないと判断、自分が最前列でカメラを構え、狙う写真が撮れる場所を探しているうちに、このような状態になってしまった。
高速でヘアピンカーブを曲がる選手の表情や姿を撮りたかたのですが。
本当にいい写真、迫力あるシーンが撮れる場所は、カメラマンはすでに把握し知っているので、もう何時間も前から場所を確保しているのですね。私も道路封鎖(交通遮断)になる1時間ほど前に行ったと思うのですが、時すでに遅しでした。
手前のコースを疾走してくる選手の姿は、前の方に陣取っている人たちや物が邪魔して、隙間からほんの一瞬見えるだけでした。
この時は、標準レンズ(24㎜~50㎜)しか持っていなかったのでこれで一杯一杯でした。このレンズで充分に間に合うと思っていた自分が甘かった。
隙間から一瞬見える姿を撮ったので選手にしっかりとピントを合わせ切っていないし、構図もめちゃくちゅや。
でも選手の姿がぶれて動きのある絵になっていると思う(⁉)
10月18日は、舞台を宇都宮森林公園に移しロードレースが行われます。
ロードレースは、宇都宮森林公園周回コース1周10.3㎞を14周、総距離144.2kmで世界トップレベルの選手が競い合います。
標高差185mの古賀志林道のつづら折りの上り坂を14回にわたって駆け上がります。
古賀志林道の最高点では、3周回ごとにトップで通過した選手に山岳賞が贈られます。
山岳賞が競われるこのポイントは、このコースの中で一番の観戦ポイントではないでしょうか。
頂上のポイントの森のなかには、ハイキングコースなどを経由して登ってきた、熱烈なファンやカメラマンが陣取り、つづら折りの急坂を必死の形相で駆け上ってきた選手に熱い声援を送り、迫力ある選手の表情・姿をカメラに写し撮っています。
ここからは、狭く急なつづら折りの坂を一気に高速で下って行きます(危険なため立入禁止区間)。
ジャパンカップサイクルロードレース(Japan Cup Cycle Road Race)は、1990年に宇都宮市で開催された世界選手権自転車競技大会のロードレース部門のメモリアルとして1992年から開催され、日本国内のワンデーレースでUCIプロチームを招待できる数少ないレースで、日本国内最高峰の自転車ロードレースと位置付けられています。
1996年には、ワールドカップシリーズ対象レースに指定されています。
森林公園の駐車場は、一昨年に駐車場の拡張整備工事が行われ、スタート地点の路面には「JAPANCUP CYCLEROADRACE」の文字が描かれています。
スタート直後からいきなり上りのレース展開となります。
スタート&ゴール地点となる宇都宮森林公園の駐車場です。大変に広い駐車場ですが、休日などになると、古賀志山への登山者、ハイカーや散歩者、犬の散歩をする人、釣りを楽しむ人、キャンプやバーベキュを楽しむ人、小さな子供をつれた家族連れ、若いカップルなどで賑わいます。
もちろん自転車の街を名乗る宇都宮、ジャパンカップサイクルロードレースのコースともなっているので、宇都宮ブリッツエンの選手がトレーニングをしたり、近隣の街から自転車を愛好する人たちが訪れ、コースを使ってトレーニングをしている姿が多くみられます。
私もランニングやトレイルランニングのトレーニング、ウォーキングにちょこちょこと訪れる場所です。
ジャパンカップサイクルロードレースの熱気も冷めやらぬ1週間後には、この宇都宮森林公園を舞台として「宇都宮トレイルランニング大会」も開催されます。
これから暑くなる時期には、涼しくて爽やかな森林浴を楽しめる素晴らしい場所です。
赤川ダム湖沿いのほぼ直線のコースを走ってくると、ここ釣り堀の横からつづら折りの急な上り坂となり選手たちを苦しめます。
宇都宮森林公園の管理事務所です。奥に見える建物がサイクリングターミナルです。
宇都宮市サイクリングターミナルの建物です。
こちらでは、宿泊(1泊2食6,000円)・休憩・食事もできます。
自転車の駐輪設備。
木製のこれらの椅子は、ジャパンカップサイクルロードレースの協賛企業の富士重工業(スバル)から寄贈されたものです。ハイキングや散歩に訪れたお年寄りが腰掛て談笑したり休憩をとっています。
管理事務所側から見る赤川ダム湖の堤。
右側のこんもりとした森の中が駐車場になり、ジャパンカップのスタート&ゴール地点なります。選手はこのダム湖沿い(向こう側)に森を14回も駆け上りゴールをします。
この堤の上は、1週間後の「宇都宮トレイルランニング大会」のスタート地点(手前)になります。トレランの選手たちはこの堤の上を喜びを思いきっり表し、元気に走り抜け、古賀志山を中心とした周囲の山(森)を駆け抜けて、管理事務所前の芝生広場にゴールします。
ゴールした選手たちは、誰しも疲れた表情はしていません。
誰もが目標を達成(完走)した達成感に満ち、その喜びを身体全体で表し、喜びに満ちた笑顔でフィニッシュテープを切ります。
ここ2,3年ケガや故障による体の不調で参加できていないので今年こそは参加したいとっていますが、新型コロナによる影響で「宇都宮トレイルランニング大会」も中止になるのでしょうか。
膝の手術をしたばかり(ドクターより3か月間のランニング、ジョギングの禁止指示。早くても9月にならないとトレーニングをできない。それまで筋トレメイン)なので、脚も身体もできていないので、それはそれで良しと、トレランに耐えられる脚を作る期間が、1年間できたと前向きに考えていきましょう。
上流側(湖畔)から見た赤川ダム湖 。中央に見える白い建物が管理事務所の建物です。
新型コロナウイルスの影響により、「ジャパンカップサイクルロードレース」は中止となってしまいましたが、「宇都宮トレイルランニング大会」はまだ開催の細部が決定されていません。
昨日(7月3日)に宇都宮トレラン大会運営委員会から発表があり、10月24日(土曜)、25日(日曜)の2日間の中でトレランのイベントとしてできる形を検討し開催する方向で決定したようです。ただし、その細部実施内容については検討中のようです。
8月8日(土)に「宇都宮クリテリウム(宇都宮市清原工業団地)」と、9日(日)には「宇都宮ロードレース(宇都宮森林公園)」が無観客で開催されますが、こちらはJプロツアーを主催するJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)が開催するレースで、UCI(国際自転車競技連合)公認の国際大会とは、まったく別のレースです。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、県境を越えた移動が可能となり、これまで24日間新規感染者「0」の状態が続き落ち着いていた栃木県内も、6月27日に宇都宮市内のキャバクラで感染者が出てクラスターが発生してしまい、感染が広がり第2波の様相を呈してきました。
早く新型コロナウイルスが終息し、様々なイベントが安心・安全に開催されることを願わずにはいられません。