サブやんの気ままなPHOTOライフ

山や川などの大自然、野鳥や昆虫などの動物、花などを撮るのが大好き。そんな被写体を気ままに撮っています。

日光キスゲ平へ「ニッコウキスゲ」を撮りに行って豪雨に見舞われる。

ニッコウキスゲの写真撮影、土砂降りの雨に見舞われ、全身ビショビショになって帰ってきた

はじめに、この度の「西日本大雨」で土砂崩れや洪水の被害にあわれた方 、亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。

そして1日も早く復興し普段の生活に戻られることを願っています。

7月9日、日光キスゲ平にニッコウキスゲを撮りに行ってきましたが。

ニッコウキスゲ」はほぼピークを過ぎ、咲いていたのは天空回路のC地点からE地点までのう回路にある「補植地」と、ごく一部の場所だけでした。

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ニッコウキスゲに代わってシモツケ、ショウブやギボウシなどが花を咲かせていました。

まずはレストハウス内にある情報センターで、花の開花状況の情報収集を行い、天空回路のゲイトをくぐり園内に入りました。

ニッコウキスゲの姿は全くなく、ギボウシシモツケ、ショウブ、チダケサシなどの花が開花していました。そうした花を撮影しながら情報センターで教えていただいたニッコウキスゲの補植地へと向かいました。

ここでは、まだたくさんのニッコウキスゲが花を咲かせ、クルマユリチダケサシと、その美しさを競っている姿に魅了され、しばらくの間夢中になってシャッターを切り続けている自分の姿がありました。

 

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キスゲ平園地にはこのようにガスがかかり、小丸山の展望台、赤薙山や丸山の山頂を見ることができません。

 

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このレストハウス内にある情報センターで情報取集

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シモツケの花で吸蜜する蜂

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クガイソウ

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チダケサシ

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コバギボシ

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ノバナショウブ

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オオバギボウシ

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ジャノメチョウ

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カラマツソウかな

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イタドリニッコウキスゲ

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セセリ蝶ですかね。

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天空回路からの眺望(日光市内)

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天空回路の階段。まだ半分程度の約700段

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約700段目にある東屋(休憩処)から天空回路を見上げる。
急な階段を天に上っていく感じ、ガスで先は見えません。
小丸山の山頂にある展望台まで一気に上りきる人はいません。
途中にある展望台で景色を眺めながら休憩をしたり、階段途中で脚を止め数回休みながら上り、山頂の展望台に着いた時には汗びっしょり、息はゼイゼイ・ハアハと荒げ、心臓はバクバクと鼓動を打っています。
でも上りきった時の爽やかさと、達成感を忘れることはできません。
これで天気が良く晴れあがっていれば素晴らし眺望に感動します。

階段:1445段
高低差:240m
時間(往復):約90分
距離:約1㎞程度

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天空回路途中にある展望台から。山頂の展望台はまだまだ先です。

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山頂展望台の下で咲いていた「ヒメシャジン」。青紫色した小さく可憐な花です。

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ヒメシャジンの花に隠れバッタがいました。

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ヒメシャジンの群れの中に1輪のクルマユリが咲いていました。

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コメツツジの花の蜜を吸うハチ

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真黒などんよりとした雲が垂れ下がってきました。
階段を上がっている最中にもポツリ・ポツリと雨が落ちてきましたがこの時は止んでいました。
この時に下山をしていればと後から思い知らされました。

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展望台からの眺望の案内
ここには合言葉が書かれていて、見てきた人に「登頂記念証」が発行されるそうです。

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丸山山頂(標高1,689m)
この時点ではまだ山頂が見えていました。
ここで丸山から下山したきたご夫婦としばらく話をし「30分くらいで行けるよ」と。

キスゲ平には何度も訪れているが、まだ丸山山頂に登ったことがないので、山頂からの景色を撮りたく登ることを決断しました。

この時にご夫婦が、「雨がポツ・ポツ落ちてきたので途中で引き返した」とも話していたことが、この後の出来事を物語っていました。

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キスゲ平園地の全景
遠方に大山と大山牧場が見えます。

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小丸山山頂に設けられた鹿進入防止のゲート。
キスゲ平園地は、鹿の食害防止のために柵が設置されています。

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小丸山(標高1,601m)の山頂

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真直ぐに尾根を登っていくと赤薙山、女峰山へ。
私は、丸山山頂を目指し右側の道を行きます。
ここで再び雨がポツリ・ポツリと落ちはじめ本降りの様相を呈してきました。
引き返し下山するか迷いましたが、山頂はすぐ目前諦めきれず、まだ大丈夫と甘い判断をし決行しました。

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雨は弱まったり強く降ったりを繰り返し登山道はこのような状況

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丸山山頂まで約150mの地点

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空はこのような状況で青空も見えます。
この青空が私の判断を狂わせてしまった。
この雲を見ればすぐに下山すべきところを、山頂はすぐそこと脚を山頂へ向かわせてしまった。
ここで2度目の判断ミス

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この階段を上がればそこは山頂

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ようやく丸山山頂に到着しました。
ここまでの所要時間約20分弱、途中で出会った人と話をしたり、写真撮りながら上ったのですが、登山道も急こう配や難所もなく昇りやすいコースだったので、意外と早く着きました。

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登りはじめた時には見えていた山頂も、着いた時には視界は30m~40m程度まで落ち、山頂からの景色を撮ることはできませんでした。

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雨が本降り激しく降りだし雷“も鳴りはじめました。
もうこれ以上山頂にいるのは危険と感じ急いで下山を開始しました。
この先の下山する道の選定を誤り滑って転倒しズボンと右手は泥だけに。
左手に持っていたカメラは無事でした(よかった)。

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約13分で天空回路まで下山。
すでにここには誰もいませんでした。
雨はバケツをひっくり返したような土砂降り、雷は響き渡り全身ビショビショ、階段は雨が流れ落ち、急いで下りる私に階段を踏み外したような錯覚を与える。
途中にある休憩処では数人の人が避難していましたが、すでに全身ずぶ濡れとなっていた私は、素通りしレストハウスまで直行しました。
レストハウスでも多くの人が避難していました。
汗拭きように持って行ったタオルをカメラにかぶせています。

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レストハウスでは多くの人が雨が上がるのを(!?)待っていましたが(たぶん雨は上がることはなかったでしょう)、ずぶ濡れ状態の私は待っていても仕方ないので、用を足し駐車場へ直行し帰宅の途につく。
この写真では雨の状況があまりわかりませんが、向かいのクルマの屋根で跳ね返る雨を見れば雨の状態がわかると思います。
泥だらけでずぶ濡れの私は車のシートを保護すべく、荷物室に敷いていたレジャーシートを引っ張り出し運転席に敷きました。
その間も雨は容赦なく降り注ぎ車の車内も濡らしていきます。
着替えを持ってきていない(たとえ持ってきていたとしても着替えた瞬間にずぶ濡れ)私は、ずぶ濡れの状態で運転席につきエンジンをかけ出発。

 

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市内まで下りてきて、日光市内のだいや川沿いから撮ったその時の日光連山の上空は真っ黒な雲で覆いつくされていました。
日光市内は青空がのぞき道路も乾いています。
レンズが下山するときに雨で濡れ曇ってしまっています。

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こちらは朝の日光連山上空の様子です。

 

西日本や北海道の各地では記録的大雨による被害が続いていましたが、関東地方では早々と梅雨も明け雨が降らず、ダムも渇水状態となり、一部で取水制限も出されいますが、この豪雨で解消されるのではないかと思ったくらいです。

キスゲ平から日光市内へ下る道路は川のようになり、濁流となり激しく道路を流れ下り、クルマが跳ね上げる雨水は滝のように車を覆いつくし、慎重な運転を強いられます。

その豪雨も大江戸温泉まで下りてくると小降りとなり、道路も濡れている程度、先ほどまでの濁流が嘘のようです。

チロリン村まで下ると、雨はピタリと止み(というか降っていない)、道路は乾燥していました。

市内に入ると道路は乾燥し青空がのぞき全く雨の降った様子はありません。

気温は30度ほどありましたが、ずぶ濡れの身体はその熱さを感じることなく、むしろ寒さを感じわずかに震えていました。

家につき着替えカメラバッグの中身を取り出すと、中にいれていたカメラの取説や花図鑑などの本、カメラの手入れ用具など備品が雨で濡れている状態でした。

こういった突然の雨に備えて、カメラのカバー、バッグ用のカバーや収納方法を考えないといけないなと痛感させられました。

この時に気がついたのですが、カメラバッグの中に携帯用の簡易雨衣を入れていたのをすっかり忘れていました。

普段使うことがないので記憶にもなく、まったく思い出しませんでした。

こんなにずぶ濡れになることもなかったのに(泣)

以上で今回の霧降高原キスゲ平での撮影行の報告を終わります。

最後に記録的大雨により西日本では多くの方がなくなられました。

亡くなられた皆様のご冥福をお祈りします。