今年も鹿沼さつきマラソン大会は、快晴の好天気に恵まれ、リアル大会として県内から大勢のマラソンランナーが参加し開催されました。
新型コロナウイルスの影響により、第40回大会は中止、第41回大会は鹿沼市在住者に限定した周回コースで開催、第42回大会は3年振りのロードでの開催となりました。
新型コロナウイルスが沈静化することなく、いまだに感染者数が高止まりしているなかでの開催となった第42回大会は感染防止対策を行い、県内在住者に限定しての大会開催となりました。
鹿沼さつきマラソンは、ランナーが選ぶ大会百選に名を連ね、毎年全国・海外から1万人のランナーが参加する、大変に人気のある大会です。
そんな県外の参加できないランナーのために、初の試みとして「オンライン大会」の2本立てとして、県外のランナーも楽しめる大会として開催されました。
2009年の第29回大会から毎年参加し、連続出場記録を更新している私ですが、一度も雨に降られたという記憶はなく、晴れの好天気で暑さのなか走っていた記憶しかありません。そして今年も快晴で気温23度と暑さはそれほど感じず心地よく走れました。
昨年は膝の故障でまともに走れず、ウォーキングもジョギングもできていない状態でほとんど走れていません。
そんななか、今年は「鹿沼さつきマラソン大会(リアル)」をロードで開催するという情報が入ってきました。
もう1年近くもウォーキングもジョギングもできていない状況で参加するか悩みました。長年通い続けている整形外科の理学療法士さんにも、参加してみようと思っていると話をしたら、一度は「やめたほうがいい」とは言ったものの無理をしないようにと応援してくれました。
この理学療法士さんも休みの日はジョギングをしていて、鹿沼さつきマラソンにも参加(今年は不参加)しよくマラソンの話をします。
左膝の治療・リハビリ中ということもあり、今年はとりあえず5㎞を走ってみることにし、「華宝5㎞男子60歳以上」にエントリーし今日を迎えました。
トレーニング中も膝の痛みや走力の衰えで走れるか心配でした。
スタートする直前まで。
しかし、スタートするとその心配もどこかへ吹っ飛んでしまい、気持ちよく完走することができました。
コロナ禍の中での大会の開催ということで、今年は感染対策として2週間前の4月25日から毎日「健康チェックリスト」の記入が求められ、当日の受付で提出し健康チェック結果が「〇」の人だけが参加できます。
今年の大会は、「オンライン参加」を含め約2,300名のランナーがエントリし大会が開催されました。
感染防止対策として、ランナーの受付時間・スタート時間は上記表のように区分され、受付場所も中央小学校へと移され、ランナーが分散し密集しないような感染対策処置が講ぜられました。
また、ゴール後の完走証の発行はなく、終了後それぞれがインターネット上からダウンロードするかたちにし、ランナーが発行所に密集しないような対策が取られました。
会場には、飲食物やスポーツショップのテント出店もなく、走り終わったランナーや家族は足早に帰宅の途につき、いつもの賑わいはありませんでした。
鹿沼さつきマラソン大会は、「まちの駅新・鹿沼宿」をスタートし鹿沼市内中心市街地を走り抜け「御殿山公園野球場」にゴールするるコースで、道路を全面通行止めにして開催されます。
なので、コース沿道には毎年大勢の市民が出て声援をしてくれます。
また、ユネスコ無形文化遺産にしてされた鹿沼彫刻屋台も出て、お囃子でランナーを応援してくれますが、今年はコロナ禍でそれもありませんでした。
でも、コース上には何人かの市民が出て声援を送り大会を盛り上げてくれました。
今回の大会に参加するにあたり、私は現在の自分の体調(膝の故障)を考慮し、目標タイムをを30分から35分(キロ6分~7分)のゆっくりペースに設定、順位や記録よりも走ることを楽しむことにしました。
私がエントリーした5㎞男子60歳以上の部は、華宝(5㎞)コースの3組目で10時スタート、受付時間が8時40分からなので受付会場の中央小学校(毎年受付は御殿山公園野球場)へ、健康チェックリスト(スマホ)を係に提示し受付を完了、スタート地点の「まちの駅 新・鹿沼宿」へ移動しウォーミングアップ、ストレッチなどをしてスタート時間を待ちます。
9時40分、スタートラインに集合を促すアナウンス―が流れ、スタートラインへと移動します。
スタートまで20分と短い時間ですが、この待っている間の時間の長いこと。
順位や記録にこだわることなく、走ることだけを楽しむことに決めていたので、スタートは後方の方から。
待ちに待ったスタートの号砲、皆が一斉にスタートします。
スタート直後は、周囲のペースに引っ張られ、1キロ地点でタイムを確認すると6分29秒と目標の”7分/㎞”より速いペースで走っていたので、ここでペースダウンを。
コロナ禍の中での開催ということで、彫刻屋台の威勢の良い応援もなし、沿道の応援も例年に比べ非常に少なく、ところどころでの「頑張って~」の声援や拍手に、「ありがとう」と会釈をし感謝の気持ちを伝えながら走り抜けます。
暑さの中で早々と喉が渇き、脳から早く給水をしなさいと信号が送られてきて、エイドステーションでスポーツドリンクを摂取します。
そして迎えた市役所前からゴールまでの急な上り坂、鹿沼さつきマラソンでの最大の難所、ここで歩いてしまうかなと弱音の虫が鳴くが、踏ん張って上りきりフィニシュへと、するとフィニシュラインの手前で、先に親子の部で走った孫3人が出向かてくれてハイタッチ、孫の声援に送られゴールしました。
*上記に掲載した写真はいづれも過去の大会の者です。
<第42回鹿沼さつきマラソン大会結果>
記録(ネットタイム):34分05秒
記録(グロスタイム):34分20秒
総合順位(華宝5㎞):288位
種目順位(華宝5㎞男子60歳以上):65位
結果は上記のとおりでした。
種目順位は完走者84名中の65位でしたが、記録や順位は捨て周囲の景色を楽しみ(地元なのでいつも見ている!(^^)!)、沿道で応援してくれる人たちに感謝し楽しく走ることができ有意義な大会でした。
心配された左膝の痛みもなく完走できました。
しかし、午後になって痛みが出てきて、この記事を書いている最中も痛みが。
地元で開催されたこのマラソン大会に参加し完走したことで、相次ぐケガ故障でどん底まで落ち込んでいたモチベーションも回復基調・上昇方向に向かっていくものと思う。
そして、一度はもうマラソンはやめようと思っていた心にまた灯が着き、まだまだ走れる自信となり、故障前の「100歳まで現役」の精神が戻ってきました(と思う)。
御年70歳(数え年)まだまだ引退はしないぞ~!!
今回のさつきマラソン大会には、長男の娘(小4、小2)と次女の息子(小2)も親子の部で参加しました。
大会前のトレーニングではこの孫たちも一緒に走ると言ってついてきてくれ、夢だった孫たちとランニングもでき、孫たちとの楽しい時間を過ごすことができた意義のある大会となりました。
マラソン大会というとほとんどの大会が、参加賞は大会ロゴの入ったタオルかTシャツが定番ですが、ここ鹿沼の大会は毎回参加賞が変わり、参加者が欲しいと思うようなものが選ばれ、これが私たち参加者の楽しみの一つです。
私は、月1~3回のペースで近隣県のマラソン大会やトレラン大会に参加していたので、衣装ケースにはTシャツが山ほどたまっています(おかげでTシャツは買わずに済んでいますが)。
そして、市外からの参加者にはさらに市の名物”さつきの苗”が送られます。
親子の部参加者は表彰はありませんが、参加者全員に記念のメダルが送られます。
これが、大会百選に選ばれる人気の一つの要因でしょうか。
*参考(マラソン大会についてご存じない方のために)
ネットタイムとグロスタイムの違いについて私なりにわかりやすく書き加えます。
ストップウォッチで計測していたアナログ時代と変わり、デジタル化・コンピュータ化が進んだ現代においては、計測はストップウォッチからコンピューターへと変わっています。
ランナーは、大会事務局から送られてきた計測用チップ(5㎝程度のICタグ)をランニングシューズに装着して走ります。ランナーがスタートラインを通過すると計測がはじまり、フィニシュラインを通過すると計測が終了します(大会によってはラップタイムも計測)。
マラソン大会は誰でもが自由に参加できるスポーツで、マラソン人口は約30万人(約10年ほど前)と言われていました。
マラソン大会の参加者は、東京マラソンや大阪マラソンなど3万人規模、小さな大会でも数百人から数千人の規模となります。とてもストップウォッチでは計測不可能です。デジタル化・コンピューター化が進んだ現代だから可能ですね。
前置きが長くなりましたが、ネットタイムとグロスタイムの違いはここにあります。
要するにランナーのスタート位置の違いです。
100mなどの短距離走のように選手がスタートラインに一直線に並んで一斉にスタートするわけではありません。
マラソンのような長距離走は、大勢の選手がスタートラインに並んで、号砲により一斉にスタートします。
一番前に並んだ選手と一番後方に並んだ選手とでは、スタートラインの通過時間が違ってきます(誤差)。
3万人も参加する東京マラソンを例にすると、一番前に並んだ選手と一番後方に並んだ選手ではスタートラインを通過する時間に誤差が出ます。
一番前に並んだ人は、ほぼ号砲と同時にスタートラインを通過し計測を開始しますが、一番後方に並んだ人はスタートラインを通過するのに時間を要します。
3万にも参加する東京マラソンでは、一番後方の人が号砲が鳴ってからスタートラインを通過するのに30分もかかるそうです(私が過去に耳にした情報では)。
このようにスタート時点ですでに30分もの誤差できてしまいます。
この誤差を補完するものがネットタイムとグロスタイムです(あくまでも私の認識です。ちょっと違うよと方はご容赦を)。
ネットタイムとは、選手がスタートラインを通過した時点から計測を開始しますが、グロスタイムは、号砲が鳴った時点から計測を開始するものです。
つまり、正味重量(スタートラインを通過)と総重量(スタートの号砲が鳴った時点)の違いみたいなものですかね。
今回の私の記録からいえば、ネットタイム34分05秒、グロスタイム34分20秒(私がGPSウォチで計測したタイムとほぼ同じ、号砲と同時にスタートスイッチ)と15秒の誤差があります。
スタートの号砲が鳴ってから私がスタートラインを通過するまで15秒かかったことになります。
マラソン大会は、他のスポーツと違って誰でもが自由に参加できるスポーツで、年々その人口は増えているようです。
その目的は、ダイエットや健康維持、女性の間では美脚・美ボデイーやランニングファッションを楽しんでいるようです。
他のスポーツでは選ばれた人しか参加できませんが、マラソンは違います、参加したい人は誰でも自由に参加できます。
皆さんマラソンを楽しみましょう。
来年こそはコロナが終息し、日本全国いや世界中からランナーが集まり、感染を気にすることなく選手同士が交流をし、賑やかな応援風景が戻りさらに活気のある大会になることを願っています。
大変長々とした投稿記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
マラソン大好き~!!