サブやんの気ままなPHOTOライフ

山や川などの大自然、野鳥や昆虫などの動物、花などを撮るのが大好き。そんな被写体を気ままに撮っています。

平成30年度富士総合火力演習予行 ~戦車、ヘリなど主要装備展示~

水陸機動団の水陸両用車(AAV7)などの戦闘車両、対戦車ヘリAH-1コブラの迫力に圧倒される。 

火力演習の後は、陸上自衛隊の主要装備品である戦車や火砲、戦闘ヘリなどの航空機が地上展示されました。
展示の準備が終わるまでの間は、富士学校音楽隊による演奏が行われ、壮絶な轟音の後は音楽隊による華麗な演奏を聴き、心を和ませていました。


<富士学校音楽隊による演奏> 

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最前列に陣取た人がみな立ってしまって後ろにいる人が見えない。
後ろにいる人がみなシート席に座って聞いているのに。
自分さえよければいいのか~。
座ってくれー!!!

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展示車両等の準備が終わり展示会場へ向かう見学者

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<87式偵察警戒車>

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偵察、警戒を主任務とする偵察用装輪装甲車で、1987年に制式化された国産の装輪装甲車です。
これまで偵察任務は、偵察オートバイによる機動偵察がメインでしたが、この装備の配備により偵察任務の遂行能力が飛躍的に向上し、搭載火器による威力偵察も行えるようになった。

全長:5.99m
全幅:2.48m
全高:約2.8m
全備重量:約15t
最高速度:約100㎞/h
航続距離:約500㎞
乗員:5名(車長、砲手、操縦手、前部偵察員、後部偵察員)
武装:25㎜機関砲×1、74式車載7.62㎜機関銃×1

 

<96式多目的誘導システム(発射機)>

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<89式装甲戦闘車>

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1989年に正式化され、陸上自衛隊に配備された歩兵戦闘車IFV:Infantry Fighting Vehicle)で、輸送と火力支援能力を持っている。
基本として、武装した隊員を作戦地域へ輸送するのが任務のため普通科部隊に配置されている。普通科部隊の戦闘を考慮して、砲塔両側には1基づつ対舟艇対戦車誘導弾発射機(79重MAT)も装備している。

全長:6.80m
全幅:3.20m
全高:約2.50m
全備重量:約26.5t
最高速度:約70㎞/h
航続距離:約400㎞
乗員:10名(乗員3名(車長、砲手、操縦手)/戦闘員7名)
武装:90口径35㎜機関砲×1、対舟艇対戦車誘導弾発射機×2、74式車載7.62㎜機関銃×1

<水陸両用車(AAV7)>

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2018年3月27日に陸上自衛隊長崎県佐世保市相浦駐屯地)に創設された「水陸機動団」に配備されている。
海洋航行と陸上走行が可能で、敵部隊に占領された離島の奪還を念頭に置いた装備。
近年の中国の海洋進出を強く意識した装備のようです。
主要な性能、装備などはまだ公表されていないのか、調べたが見つかりませんでした。


軽装甲機動車

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敵部隊に対して機動戦闘を行う目的の装輪式装甲戦闘車です。
Light Armored Vehicle|LAV(ラヴ)」と略して呼ばれ、ライトアーマーという愛称も付けられています。
2002年に各普通科部隊への配備が開始され、特にテロリストに対しての市街地戦闘や、邦人警護などでは長距離の移動が必要なため、よりこの装甲車の重要性が増してきています。
Ⅽ-130輸送機、CH-47大型輸送ヘリコプタでの空輸や海上輸送が行える。

全長:4.40m
全幅:2.04m
全高:1.85m
全備重量:約4.5t
最高速度:100㎞/h
航続距離:約500㎞
乗員:4名(武装した隊員)
武装武装なし(5.56mm機関銃MINIMI搭載可)

<96式装輪装甲車>

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1996年に制式化された陸上自衛隊では初の装輪式の輸送装甲車です。
96式装輪装甲車は装輪式兵員輸送車に分類され「WAPC(Wheeled Armored Personnel Carrier)」と略されます。 

全長:6.84m
全幅:2.48m
全高:1.85m
全備重量:約14.5t
最高速度:100㎞/h
航続距離:500㎞以上
乗員:10名(車長、操縦手、後部乗員8名)
武装:12.7㎜重機関銃M2×1、96式40mm自動擲弾銃×1(いずれかの銃架を選択)

<87式自走高射機関砲>

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f:id:sabuyan1953:20180830222004j:plain 1987年に正式化された自走対空砲
全長:7.99m
全幅:3.18m
全高:4.4m(起立時)
全備重量:約38t
最高速度:53㎞/h
航続距離:約300㎞
乗員:3名
武装:90口径35㎜機関砲×2(射程約4㎞ 発射速度1100発/分)

 

<90式戦車>

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陸上自衛隊の第3世代戦車で、1990年8月に制式化された。
全長:7.76m
全幅:3.33m
全高:2.30m
全備重量:約50t
最高速度:約70㎞/h
航続距離:約350㎞
乗員:3名
武装:44口径120㎜滑空砲×1、12.7重機関銃M2×1、74式車載7.62㎜機関銃×1

<12式地対艦誘導弾> 

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2012年に正式化された国産の最新式地対艦誘導弾で、航空自衛隊F-2支援戦闘機に搭載される80式空対艦誘導弾ASM-1を改良したものです。

誘導弾全長:5.00m
誘導弾直径:0.35m
誘導弾重量:訳700㎏
有効射程:100㎞以上
誘導方式:慣性誘導+アクティブ・レーダー・ホーミング+GPS


<多連装ロケットシステム(自走発射機)>

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<155㎜榴弾砲 FH-70>

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APU(Auxiliary Power Unit)と呼ばれる1800ccガソリンエンジンの補助動力を装備した牽引式火砲で短距離の自走が可能

全長:約9.8m(牽引時)、約12.4m(射撃体勢時)
砲身長:約6.02m
全備重量:約9.6t
発射速度:6発/分
有効射程:24㎞(通常弾)
初速:827m/秒
操作人員:9名
最高速度:16㎞/h(補助動力による走行)

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<多用途ヘリコプタUH-60>

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この機体は陸海空自衛隊で運用されていて、海上自衛隊では対潜哨戒ヘリUH-60J/K、航空自衛隊では救難ヘリUH-60Jとして使用されています。
陸上自衛隊の場合にはさらに装備を追加していて、排気口にエンジンの排気温度を下げるIRサプレッシャー(赤外線抑制装置)。
これはエンジンの排熱(赤外線)を抑制することで、赤外線誘導の誘導弾(ミサイル)からの脅威を抑える効果があります。

機体運用として多用途ヘリならではの多岐にわたる使用がされていて、作戦地域での空中機動による隊員や物資輸送、機体からのレンジャー隊員によるリペリング降下
固定武装はありませんが、専用銃座と設置して12.7㎜重機関銃M25.56㎜機関銃MINIMIを搭載しての地上部隊支援も実施します。

これはアメリカ軍でも同様な運用が行われており、ガンシップとして搭載火器によるドアガン射撃による地上部隊支援や制圧にも活用されています。


全長:19.76m(胴15.64m))
全幅:16.36m
全高:5.13m
全備重量:9,970kg
最高速度:295㎞/h
航続距離:約470㎞
上昇限度:約4,000m
ローター径:16.36m(4枚)
乗員:12名(操縦2名、人員10名)
武装:固定武装なし


<観測ヘリコプターOH-6D>

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OH-6Jとして1969年から陸上自衛隊に導入を始めました。
見た目からも分かる様にOH-6シリーズは「フライングエッグ(空飛ぶ卵)」とも呼ばれて親しまれているヘリで、パイロットの乗り込む胴体が卵型のモノコック構造のため軽量で視界もとても広いです。
1997年からは改良型のヒューズ500Dを陸上自衛隊仕様にした「OH-6D」の調達を始めます。

全長:9.54m(胴7.09m))
全幅:8.05m(スキッド幅2.07m)
全高:2.74m
全備重量:1.36t
最高速度:281㎞/h
巡航速度:239㎞/h

航続距離:約460㎞
ローター径:8.05m(5枚)
乗員:1名(パイロット)+3名
 

<対戦車ヘリコプターAH-1Sコブラ

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陸上自衛隊へは1982年からこのAH-1Sコブラの調達・配備を始めました。
実際には「S型」ではなく近代改修された「F型」に近い仕様になっていて、アメリカ軍で運用されているAH-1FAH-1SステップⅢと呼ばれている機体になっています。

AH-1Sは戦闘時の被弾を避けやすくするために、胴体は980mmと細くUH-1の3分の1程度まで胴体幅を抑えたつくりになっています。
また、被弾時の動作不良を防ぐために、油圧系統は三重構造で守られ生存性も保たれています。機体構造としては操縦席が段差を付けて前後に設けられたタンデム式で、後席に操縦手(パイロット)、前席に射撃(ガンナー)が搭乗してます。
また前席のガンナーが副操縦手も兼ねています。

機首下部には固定武装として旋回式三銃身20mm機関砲が搭載され、射撃手のヘルメットのサイトと連動して頭を向けた方向へ機関砲も動き自動で照準が行える様になっています。
この機関砲上方の機首部分には対戦車ミサイルの照準機が搭載されています。

また1993年から製造されている73号機以降の機体には、赤外線探知装置と赤外線画像装置から構成される前方監視赤外線装置(FLIR)が搭載され、夜間での戦闘能力を確保した「C-NITE(シーナイト)」と呼ばれる機体になっています。

搭載電子装置も非常に多く、レーザー測距システム・FCSコンピュータ・赤外線ジャマー・HUD(ヘッドアップディスプレイ)などがあり、生存性と射撃精度が高くなっています。

各方面隊の第1~第5対戦車ヘリコプター隊や航空学校に配備

全長:16.16m(胴体長13.59m))
全幅:3.28m
全高:4.19m
全備重量:4.53t
最高速度:256㎞/h
巡航速度:2㎞/h

航続距離:約520㎞
上昇限度:約5,000m

ローター径:13.41m
乗員:2名 
武装:M197旋回式3銃身20㎜機関砲(装填760発.)×1、70mmロケットポッド
 (空対地ロケット×38発)×4(最大)、TOW対戦車ミサイル×8(最大)

 

<大型輸送ヘリコプターCH-47チヌーク>

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陸上自衛隊には1984年から輸送ヘリコプターKV-107Ⅱの後継としてアメリカ陸軍のCH-47Dチヌークを導入します。

これを米ボーイング社と日本の川崎重工による共同生産機としてJ型のCH-47Jとして調達を始めます。

胴体は前方から後方まで同一形状のになっているので、機内に高機動車などの車両を搭載して空輸する事ができ、降車時には後部ハッチを開くとスロープ状の足場になるので車両等の搭載時に利用できます。

機内だけではなく機体下部にある貨物フックにスリングロープなどを接続することで、車両だけではなく120㎜迫撃砲などの火砲を吊り下げて空輸することもできます。
また、貨物フックに水や消火剤を入れられるバンビバケットを取り付けて、山林火災時などでの空中消火もできます。

車両・貨物をのせずに人員だけを搭載した場合は最大で55名もの人を運べ、災害派遣や救助活動では多くの被災者を一度に輸送できるのもCH-47Jの強みになっています。

全長:30.18m
全幅:18.29m
全高:5.69m
全備重量:22,680㎏
最高速度:267㎞/h
航続距離:J/540㎞、JA/2040km
上昇限度:J/2673m、
JA/2804m
ローター径:18.29m(3枚×2)

乗員:3名(操縦2名/整備1名)+55名
運搬能力:機内搭載約8.5t、吊り下げ約12t

 

戦車などの戦闘車両や火砲の前には多くの人が集まり、車両の前に立ち記念写真を撮ったりしていていました。

自分のイメージする写真を撮りたいと思っても、カメラを構える私と被写体の間に次々と人が入ってきてしまい、ー気お使い待っていてくれたり、後ろに回ってくれたりする人もいるがほとんどがお構いなしー、思い通りの写真が撮れず。

仕方なくほとんどの人が回らない後方や側面、離れた距離からのズームで撮ったりしたので、戦闘車両の迫力に欠けたいまいち満足できない結果になってしまった。

このような場所では仕方ないでよね。

人がいなくなるのを待ってたら終わってしまうし。
家族も見終わって待っていたし。
渋滞に巻き込まれないうちに帰りたいし(結局事故による大渋滞に)。

ジックリと写真撮っている時間がない。

そんなことで展示されたすべての装備を写真に撮ることはできませんでした。

また機会があったら行ってみたいですね。

主要性能等のデータは、陸上自衛隊応援サイト「陸自調査団」を参考、引用しました。