今年も8月18日に、東富士演習場で開催された、陸上自衛隊の「富士総合火力演習(事前演習)」に行ってきました。
6月に御殿場に住む長女から、「今年も総火演見る」との連絡があり、チケットを頼んでいたので。
長女の旦那が、陸上自衛隊富士学校で教官をしている陸上自衛官なので、チケットの入手を申し込んでいました。
今回は私と長男、長男の娘2人、3女の末娘の5人分(妻と次女家族は今回は行かないと)のチケットを依頼しこの日を楽しみにしていました。
昨年に続き2回目の富士総火演の見学になります。
前日の17日に御殿場に移動し長女が住む自衛隊の官舎に宿泊、当日は長女の家族5人とともに、自衛官の義理の息子の案内で会場に移動しました。
この日は朝から曇り空の曇天模様で暑く、朝起きて近所を20分ほど散歩をしましたが、それだけで背中は汗でびっしょりです。
指定された高塚の臨時駐車場に車を置いて、ここからシャトルバスに乗車し演習が行われる会場へと向かいました。
* 高塚の臨時駐車場(昨年の写真)
会場のシャトルバス乗降所に到着し見学席まで歩きます。
この登坂が昨年に比べやけに急坂に感じ上りきるのと“ヘトヘト“に。
昨年は、こんな急には感じず楽に上っていた。
このところの運動不足を実感する。
この日の蒸し暑さの影響もあるのか。
小さな子供を抱き抱え、背中には大きなバッグを背負って“スタスタ“と先に上がっていった義理の息子に「昨年より坂が急になっていない」と告げると、「変わってない、去年と一緒。1年間の年の変化です。」と軽くかわされてしまった。
さすが現役の陸上自衛官、息を荒げることもなく平然としている。
* 一見平坦に見えますが、これが結構急な登坂です(昨年の写真)
見学席に着くと暑さで”クラクラ”してダウン寸前に。
帽子を持ってこなかったことを後悔し、荷物を置いて売店へ帽子とタオルを買いに行きました。
会場の空は低い雲に覆われ富士山の姿を見ることはできませんでした。
見学席はベンチ席とシート席に分かれていて、この場所(C)がほぼ中央の席になり、
私たちはこの隣のD席に場所をとりました。
ベンチ席はほぼ埋まっていましたが、今年はシート席に空きスペースが見られました。
ちなみに席は自由に選ぶことはできず、チケットに席が指定印刷されているので、その場所に座ります。
総合火力演習の会場風景です。
晴天であればこの目の前に、日本一美しい富士山が勇壮な姿を見せてくれるのですが。
いよいよ総火演の幕開けです。
前段、「陸上自衛隊の主要装備の紹介」です。
右手より自走式りゅう弾砲等の火砲が入ってきました。
82式指揮通信車
155㎜りゅう弾砲FH-70の展開
牽引式でありながら、APU(補助動力)により短距離なら自走も可能(16㎞/h)です。
99式自走155㎜榴弾砲
99式自走155㎜榴弾砲による射撃
着弾し火煙が上がっています。
左手より輸送ヘリコプターCH-47が進入してきました。
離陸し離れる「CH-47」輸送用ヘリコプター
着陸、中から戦闘員が飛び出してきて周囲の警戒にあたっています。
輸送ヘリCH-47から高機動車が出てきました。
周囲を警戒していた戦闘員が、走っている高機動車に飛び乗り、敵陣地の攻撃地点へと向かいます。
迫撃砲を展開
迫撃砲に弾薬を装填
迫撃砲による攻撃
小火器による対人狙撃
96式装輪装甲車
上部ハッチから身を乗り出して「01式軽対戦車誘導弾」を発射
対戦車ヘリコプターAH-1S(前)&観測ヘリコプターOH-6D(後)
AH-1S対戦車ミサイルを発射
20㎜機関砲を発射するAH-1S
AH-1Sの攻撃後、敵の状況を観測するOH-6D
87式自走高射機関砲
16式機動戦闘車
10式戦車
90式戦車
前段の「陸上自衛隊の主要装備の紹介」が終わり散水車が会場に水をまきはじめ、見学者はそれぞれトイレや昼食、お土産などを買いに席を立ち上がりました。
陸上自衛隊音楽隊による演奏が、戦車や火砲などの轟音から見学者を開放し、癒しと和みのひと時を演出してくれます。
暑さに「かき氷」を無心でかきこむ孫ちゃんです。
会場内をパトロールする隊員
11時5分、後段「島嶼部における統合作戦」が開始される。
これは、離島に上陸した敵部隊を陸・海・空の3自衛隊が合同で攻撃、敵部隊をせん滅し離島を奪還する統合作戦です。
今日は事前演習なので規模が縮小され、航空自衛隊のF-2戦闘機などの参加はありません。また、演習場を離島にみたてた演習なので海上自衛隊の航空機や艦艇などの参加も当然にありません。
8月25日の本番においては、航空自衛隊のF-2支援戦闘機の参加もあります。
艦砲射撃や上陸舟艇による上陸など、実際に展示することが不可能の作戦もあるので、ナレーションと大型プロジェクターを併用した統合作戦の流れが展示されます。
ここからは、写真で離島奪還の戦闘の流れを楽しんでください。
今年はドローンも参加です。
後方には空挺部隊が輸送ヘリコプターCH-47から降下してきました。
何やら怪しげな雲行きに。
まだ演習の真っ最中ですが、この1枚を最後にあきらめてカメラをバッグに収納しました。大事な愛機を雨にさらすわけにはいきません。
頭上には真っ黒な雲がかかってきました。
この少し前から雨を察知した人たちが、次々と荷物をまとめ席を立ち、急ぎ足で帰り始めました。
私たちも荷物をまとめ帰る準備を始めると雨が落ちてきました。
そしてその直後に雨が強くなり、それまでベンチ席でのんびりと構えていた人たちも慌てて一斉に立ち上がり会場は大混乱に。
雨足はさらに強くなり、まさにバケツをひっくり返したような豪雨で、一瞬にして全身びしょ濡れになり、シャトルバス乗り場へ向かう人、会場に設営された各部隊などの案内テントに逃げ込む人で会場は大混雑に。
私たちも、小さな子供たちをぎゅうぎゅう詰めのテントに避難させ、しばらく雨足が弱まるのを待ちますが、一向に弱まる様子はなく豪雨の状態が続き、子供たち(孫)もびしょ濡れの身体が冷えてきて震え始めているので、早く家に帰って着替えることが先決と考え、豪雨のなかシャトルバス乗り場へ。
シャトルバス乗り場には長い行列ができていて、突然の豪雨で見学者が一斉に帰路についたため、なかなか前に進まず、シャトルバスに乗ることができたのは約時間後。
そのころには豪雨も小降りに。
この間も演習は中止になることなく、見学者のいなくなった会場で、最後まで続けられていました。
雨だから戦闘をやめるというわけにはいかないですからね。
ほぼ演習は終盤にかかっていましたが、最後のクライマックスまで見学できず、未消化の状態で終わった今年の「富士総合火力演習」の見学でした。
<2019年度富士総合火力演習プログラム>
豪雨により全身びしょ濡れ、バッグもびしょ濡れとなり、当然に中に入っていた物も濡れて、紙製のものはぐっしょりとなって今にも破れそうな状態、このプログラムも丁寧に広げて乾かしました。
8月25日は本番が開催されます。
抽選に当たった方はおめでとうございます。
思う存分に大迫力の「富士総合火力演習」を楽しんできてください。
雨に降られぬことを願っています。
念のため雨衣の携行と、バッグなどの持ち物を濡らさないための、対策をされることをお勧めします。
30倍という難関を突破された運のよい皆様、楽しんできてくださいね。
来年も息子(義理)が御殿場にいれば行けるので1年後が楽しみです。