後段では、敵に占領された離島を奪還するため、陸海空3自衛隊による統合作戦が展開された。
前段では、陸上自衛隊が保有する主要火力装備が紹介されたが、後段では敵部隊が上陸し占領された離島を奪い返す、陸・海・空3自衛隊による統合作戦が展開された。
規模を縮小して行われた予行には、航空自衛隊の支援戦闘機F-2は参加しませんでした。
演習はPV(パブリックビューイング)と女性隊員(⁉)によるナレーションで、陸海空3自衛隊による統合作戦の概要の紹介にはじまった。
そうこうしているうちに、左側後方から突然(耳の悪い悪い私には接近する音が聞こえなかった。)海上自衛隊のP-1哨戒機が現れ、敵陣地上空を超低空で飛行し、敵の情報を収集していきました。
そして陸上自衛隊の攻撃作戦を支援するため、航空自衛隊の航空基地から支援戦闘機F-2が対地攻撃に発進(PVによる映像のみ)し、敵陣地を空から攻撃しました。
(注:発進のPVは撮影しなかったので、前段で撮影したPVを代用)
実際に航空自衛隊のF-2は参加しなかったので、F-2による対地攻撃が行われたと想定し、あらかじめ仕掛けられた爆弾を爆発させ、離島奪還の攻撃が開始されました。
今年からは、敵の通信を妨害す電子戦も取り入られ、敵の通信網に妨害電波を流すジャミング(敵の通信周波数に雑音を流し通信できなくする)も公開されました。
私が航空自衛隊で勤務していた頃は、電子戦としてECM(対電子戦:Electronic Counter Measures)、ECCM(対電子対策:Electronic Counter-Counter Measures)訓練が日々行われていました。
陸上自衛隊の通信妨害システムをはじめて知り、見ることができました。
これからの戦闘は、銃火器や戦車、航空機などによるハードの攻撃だけでなく、通信網などのネットワークシステムの攻撃(妨害)やサイバー攻撃などの電子戦、宇宙からの攻撃などに対抗できる装備が重要となってくるのでしょうね。
今年3月27日に陸上自衛隊に創設された「水陸機動団」も参加し、水陸両用車による攻撃も展開されました。
<航空自衛隊のF-2支援戦闘機>
防衛省航空自衛隊のホームページ「主要装備品」から引用
<情報収集のため敵陣地の上空を通過する海上自衛隊のP-1哨戒機>
【使用レンズ:OLYMPSU M.ZUIKO DIGITAL12-50mm】
この時は標準レンズを装着(会場の様子やスナップ写真撮影のため)し、広角側24㎜で撮影していたので、写真では距離感があり小さく見えますがますが、手が届きそうなくらいの距離と高さ、超低空飛行で上空を通過していきました。
上の写真をトリミングしたものです。
肉眼でもこれくらい大きく見えました。
突然現れたので写真は1枚しか撮れませんでした。慌ててズーミングしたのですが時すでに遅し、会場の外に飛び去ってしまい後ろ姿しか見えなかった。(あっ~ カメラがもう1台欲しいよ・・・。標準レンズ用と望遠レンズ用が)
水陸機動団(日本版海兵隊)の水陸両用車が上陸し攻撃を開始
対戦車ヘリコプター「AH-1コブラ」
敵陣地を観測する観測用ヘリ「OH-6」
地上戦闘員を乗せた多用途ヘリ「UH-60」
「CH-47」輸送ヘリからとび出す地上戦闘員
オートバイによる戦闘員
敵陣地に攻撃侵攻する戦車
対地攻撃の戦闘ヘリも現れ、戦車などの地上部隊とともに総攻撃を開始
総攻撃に激しく燃え上がる敵陣地
上陸した敵をせん滅、離島を奪還し戦闘は終了しました。
予行は規模を縮小して行われたため、航空自衛隊のF-2支援戦闘機の不参加、戦車などの戦闘車両の参加台数が少なく、本番に比べると迫力にいくぶん劣る感じは受けますが、それでも十分に陸上自衛隊の総合火力演習を楽しむことができました。
陸上自衛官の息子(義理)がいなかったら一生見ることがなかったと思います。
息子よチケットを入手し誘ってくれてありがとう!!
来年もよろしく !!
できれば本番も見たいですが、それは難しいようです(競争率約30倍では)。
この後、陸上自衛隊の戦車などの車両や航空機などの装備品の地上展示が行われました。
多くの見学者がここで家路につきましたが、装備車両などに興味のある方が残り、地上展示までの間、音楽隊の演奏を聴きながら、まだ戦闘の余韻が残る会場で地上展示の準備が終わるのを待っていました。
私達も孫が見たいというので残りました。
地上展示の写真もアップしたいと思います。