早くも明けてしまった梅雨に宇都宮の森林公園にある赤川ダムは渇水へと向かいつつある。
6月28日、仕事帰りに帰宅経路上にある宇都宮市の森林公園に寄り道をしました。
寄り道をした目的はウォーキングと10月に開催される「宇都宮トレイルラン」のコース確認のため。
今年は同僚2名が、トレイルランにチャレンジしたいと申し出てきたため、地元で開催される「宇都宮トレイルラン(ビギナーコース)」を勧めたので、その事前トレーニングを行う赤川ダムの周囲の距離を測りに来たというわけです。
自らのトレーニングを兼ねウォーキングで赤川ダムの周囲を回りました。
その時にダムの貯水率の低さに驚きました。
6月6日に関東甲信地方の梅雨入りが宣言されましたが、雨らしい雨はほとんど降らず暑い日が続き雨が恋しい日々でした。
平年なら満面の水を蓄えているダムに赤茶色の湖底がむき出しになってなっています。
貯水率50%と思えるような状況です(実際はもっとあるだろうが)。
翌々日(30日)の朝、テレビと新聞を見ていたら、気象庁が6月29日関東甲信地方の梅雨明け宣言をしていました。
関東甲信地方の6月の梅雨明けは、1951年の観測開始以来初めてだそうです。
これまで関東甲信地方の梅雨明けは、2001年7月1日が最も早かったですが、昨年より7日早く、平年より22日早い最速の梅雨明けとなりました。
関東甲信地方は6月6日梅雨入りし、梅雨の期間は23日間で平年(43日間)の約半分にとどまり、宇都宮の降水量は103.5ミリと平年より36.1ミリ下回ったそうです。(宇都宮気象台)
平年であれば左の放水路に水が流れ落ちているのですが。
仕事帰りでしょうか、右端の青い作業衣を着た釣り人の姿と比べていただければ、その水位の低下が分かると思います。平年であれば水面下の場所です。
上流にかかる橋の下もこのような状態です。
平年であればこのように満面の水を蓄えています(赤川ダムの画像集より)。
この最速の梅雨明けに各業界は悲喜こごもも。
国土交通省の渡良瀬川河川事務所は、水道、農業用水の10%の取水制限を29日から始めました。
野菜などの農作物が高騰しそうです。
ちなみにここ森林公園は、毎年10月にジャパンカップのロードレースが行われる会場でたくさんの自転車のファンが集まり、山岳賞のタイムが競われるコースの最高点の山中にはファンやカメラマンが鈴なりとなります。