サブやんの気ままなPHOTOライフ

山や川などの大自然、野鳥や昆虫などの動物、花などを撮るのが大好き。そんな被写体を気ままに撮っています。

白い「かくれおび」のあるコガネグモの巣

今回もクモの写真投稿です。

クモの苦手な方はスルーしてください。

このクモをに出会ったのは、今年の8月8日に栃木市岩舟町にある「みかも山公園」にキツネノカミソリを撮りに行ったときに見つけ、すかさずカメラを向けました。

 

sabuphoto.hatenablog.jp

 

このクモがいた場所は、東口広場のフラワートレイン乗場の前にある池のそばの河津桜と生垣の間に網を張って、その中心で獲物がかかるのを待っていました。

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 <この河津桜の枝と生垣の間に大きな巣を、アブラゼミの姿もあります。>


前回の「ナガコガネグモ」の記事でも書きましたが、この時も私はこのクモをジョロウグモ」と感じ違いをしていました。

巣の形が違うのには気がついていたのですが、身体の模様がジョロウグモとよく似ているので。

この「コガネグモ」も「ジョロウグモ」とよく混同されるクモです。

 

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 コガネグモ(黄金蜘蛛 学名:Argiope amoena)は、クモ目コガネグモ科に属する大型の部類のクモで種類が最も多く、身近に見られる普通種で広く知られている。

巣はほぼ円形に近いきれいな円網をつくり、頭を下に向けて常に網の中心にいて、餌となる昆虫が網にかかるのを待ち構えています。

前足2対と後ろ足2対をそれぞれそろえて真っすぐに伸ばしX字状になり、この足の配置に合わせるように、網の上に糸の帯でできた太くて白いジグザグの模様(上の写真)をつけます。

これを、クモの姿を隠すものという意味で隠れ帯と呼ばれてきました。

実際にその効果があるかどうかは分からない。

コガネグモの巣の網自体は紫外線をほとんど反射しませんが、この白い帯だけが紫外線を反射し白い帯が花の模様に見える(⁉)ことから、昆虫達はコガネグモの巣を「花」と勘違いして「巣」に近寄ってくるというような説もあるようですが。

昆虫の目は、私たちの目と違って紫外線をはっきりと見ることができるそうです。

 

コガネグモジョロウグモの違い

コガネグモ

 腹部:幅広く、黄色と黒の横縞
 足:比較的太く直線的
 網:ほぼ円形の円網で直径50cm位、普通は白帯(隠れ帯)をつける。
 体長:雌で20〜30mm、雄は雌の1/5以下で、体色は茶色一色である。

ジョロウグモ

 腹部:楕円形で、黄色と水色の横縞
 足:細長く曲がっている。
 網:縦長の特殊な円網の変形、前後に補助的な網をつけ1m近くになる。
 体長:雌で17〜30mm、雄では6〜13mmと雌の半分以下である。

 

下の3枚の写真は、3年前に職場の周囲で撮った「ジョロウグモ」です。

網は普通の円網1面ではなく、2重、3重の立体的な複雑な網になっています。私にはピラミッドのように見えました(下に行くにしたがって大きく広くなっている)。
後ろにいるのは雄です。

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ドクロ💀のようなお腹の模様。後ろ足が片足なくなっています。

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こちらは、木と木の間の高さ2m以上のところに大きな網を張っていました。
下から空を見上げるようにして撮りました。
こちらも雄が交接の機会を後ろで伺っています。
雌は攻撃性が強く雄を捕食してしまうこともあるそうです。

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