日光霧降高原でニッコウキスゲの写真を撮っていると、1匹のチョウが私の周りを飛び回りまとわりついてきました。
私が逃げるように身体を動かしても飛び去ることなく、私の体の周囲を飛びまわり、カメラを持っている私の右手の中指にとまりました。
指を動かしても、”ジッ”としたまま逃げません。
手に持っているカメラを下に置き、左手でスマホをとりだし、すぐ目の前に近づけますが、それでも飛び去ろうとせず、私の指で”ジッ”としています。
これは、私が汗をかいていたので、「吸蜜」ならぬ水分補給「吸水」にきたのですね。
私の周囲には、ニッコウキスゲを鑑賞にきた多くの観光客がいたのですが、他の人のところにはいかず、私に付きまとうように飛んでいた、「ウラジャノメ」を引き寄せるほど汗を他の人達よりも多くかいていたのでしょうか。
周りの人たちは満開の見ごろとなったニッコウキスゲに目がいき、私のこの姿には気が付きませんでしたが、そのうちの1人のご婦人が気が付き、「見てみて、指にとまってる」というようなことを友人らしき人に話していました。
この日は、私の他にも同年代くらいの男性の指にもとまって「吸水」をしているのを見ました。
この方は、自慢するかのように、指にとまったまま逃げない「ウラジャノメ」を、「見てみて」と言わんばかりに、他の観光客の人たちに見せびらかすように歩き、ニコニコしながらニッコウキスゲの観賞を楽しんでいました。
私は以前にもこの場所で同じ経験をしています。
指にとまってジッと一生懸命に吸水している姿がかわいいですね。