関東地方も梅雨が明けた7月30日、日光霧降高原の「キスゲ平」に花の写真を撮りに出かけました。
キスゲ平という名前のもとになっている「ニッコウキスゲ」は数株を残し終わていましたが、「シモツケ」・「シモツケソウ」・「ヨツバヒヨドリ」など夏の花がたくさん咲いていました。
この日は、日光ビジターセンターの職員にこの場所にか咲いていないと教えていただいた「ヒメシャジン」を撮るために、1445段の天空回路の階段を、「ヒメシャジン」の咲いているという小丸山の展望台まで一気に登りました。
ヒメシャジンは、まさに1445段の階段を上り切った1445段目の脇、展望デッキの下、キスゲ平ではこの場所1か所にしか咲いていません。
ヒメシャジンの花を撮り、天空回路を50~60段ほど下り始めた階段左側のヨツバヒヨドリの花(写真の左下)に色鮮やかな蝶がとまっているのが目に入ってきました。
すぐに「アサギマダラ」と分かりくぎ付けに。
私はその階段に座り込み転落防止柵の隙間からカメラを構え連射で撮影、飛び立つ瞬間、飛んでる姿も撮りたかったのですが、吸蜜をしていってなかなか飛び立ってくれませんでした。
この日キスゲ平で確認できたアサギマダラはこの場所の3匹のみでした。
昨年はもっと下のほうのう回路で飛翔し吸蜜をしていましたが。
私がこのチョウに魅了される理由の一つは、その羽の美しさにありますが、何よりよりもチョウの中でも特異な習性「渡り」をするということです。
その飛翔距離は数千距離に及び海を渡り沖縄本島や香港まで飛んでいきます。
2011年には、10月10日に和歌山県で捕獲マーキングされ放たれたアサギマダラが、83日後に約2500㎞離れた香港で捕獲されています(アメリカでは約3300㎞)。
なんともすごいですよね。
この小さな体のどこにそのようなパワーが秘められているのでしょう。
陸地ならまだしも、途中には広大な海があります。
疲れても翅を休める場所などありません。
ただひたすら翅をはばたかせ陸地を目指す、中には力尽きて海に消えていく仲間もいるのでしょう、その姿を想像するだけでも感動です。
そのパワーにただ驚くばかりです。
左下の花から右の花へ飛び移った瞬間を撮りました。
この時は普通に飛び移ったように見えたのですが、家に帰りPCで写真をチェックしていてビックリです!!
なんと逆さ飛行です
詳しく知りたい方は、「驚異の飛翔2500キロ アサギマダラの神秘」で詳しく紹介されていますので、下記にURLをリンク貼り付けしていますのでそちらをご覧ください。そちらにはアサギマダラの渡りの調査や海を渡るアサギマダラの動画(NHKの番組)も紹介されています。
http://home.r07.itscom.net/miyazaki/zakki/asagimadara.html