5月23日(日曜)、梅雨空のなかつつじが見ごろとなった「八幡(やはた)つつじ園地」へ、つつじの写真を撮りに行ってきました。
梅雨の時期に入り天候は曇天模様ですが、この日を逃すわけにはいかないと、那須湯本温泉へと車を走らせす。
今回は、「つつじ吊橋」の駐車場に車を停めて、つつじ群落に向かう予定です。
私は、高所恐怖症なので”グラグラ”と揺れる吊橋を渡るなど苦手なのですが、今回はなぜか行くと決めたときから、つつじ吊橋の駐車場に車を停めて、つつじ吊橋を渡ってつつじ群落に入るコースを選んでいました。
つつじ吊橋を渡らなくっても、「なす高原自然の家」の駐車場から、つつじ群落に入ることはできるのですが。
初めてではないので安心感があったのでしょうか!?
「八幡つつじ園地」は、那須湯本温泉を通り栃木県道17号線を那須ロープウェイ方向へ上っていくとあります(那須高原)。
ここのつつじ群落の成り立ちは、かつて、八幡一帯は放牧地として牛や馬が飼育されていたそうです。
レンゲツツジやサラサドウダン、ヤマツツジは牛や馬に好まれず、食べられることがなく生き残り、つつじの群落が形成されたそうです。
約23haに20万本のつつじがあり、環境省の「かおり風景100選」、栃木県の景勝を網羅した「とちぎの景勝100選」にも選ばれています。
園地内の遊歩道は、木道が整備されていて歩きやすく、急な登坂や階段などがなく(一部を除き)、ほぼ平坦地にちかく老若男女問わず、普段着のまま気楽に散策をすることができます。
車いすやベビーカーの方も安心して散策することができます。
が、遊歩道は幅もそれほど広くないので、混雑時は注意が必要ですね。
予定していたつつじ吊橋に到着、案の定深い霧に覆われています。
天気が悪いのにも関わらず駐車場はほぼ満車の状態、タイミングよく出る車がありそこに車を突っ込み撮影の準備を始めます。
駐車場にあるこの案内図の横のわき道「つつじ吊橋入口」を入っていきます。
木道が綺麗に整備されています。
つつじ吊橋に到着しました。
深い霧に覆われ、橋の先が見えません見えません。
多くの観光客が往来しています。
橋の長さ130m、高さ38mの吊橋の中央あたりには、下が見えるように格子状になっています。
いよいよ恐怖の時(高所恐怖症)が訪れました。
橋の端っこの方はまだいいのですが、中央部あたりまで来ると橋が揺れ、足元がおぼつかずカメラを片手に柵につかまりながら、よちよち歩きの赤ん坊のように前へ進みます。
私の前を歩いている家族連れらしき男性(中高年)が、真ん中が格子状になりしたが見える橋を渡りながら、橋の先の方を見て「俺は下をみね、ほらあそこに赤いのがある、紫のがあると」言いながら恐怖心を振り払うようにして歩き(結構堂々として歩いていた)、反対側からは恐怖心はないかのような子供を含むグループが、私たちの恐怖心を煽るかのように”ズカズカ”と歩いてきて、さらに橋が”グラグラ”と揺れ、それを楽しんでいるかのようだ。
八幡つつじ南群落の入口に到着しました。
写真を撮っていると雨が降ってきました。
撮影をやめて帰ろうかとも思いましたが、まだ小雨、カメラにハンカチをかぶせつつじの撮影を続けます。
ここで、「八幡南つつじ群落」を離れ「八幡つつじ群落(中央展望台)」へ向かいます。
沢に下りてきました。
沢に架かる橋を渡ると階段になっています。
階段を上ると右と左へ道が分かれていて、ミズナラ林の森林浴を楽しみながら、つつじ群落へ向かうことができます。
ここで、右へ行くか左へ行くか、それとも戻り南群落の別のコースを通り中央展望台へ向かうか悩みました。
距離は?
楽なコース(林道の登坂)は?
以前にも歩いたことはあるのだが、その時の記憶が定かでない。
悩んだ末、南群落を回り込むように進む左側のコースを選択、この橋を渡り「なす高原自然の家」方向へとむかいます。
「なす高原自然の家」から中央展望台へ向かう木道に出ました。
中央展望台が見えてきました。
晴れていれば茶臼岳や朝日岳などの那須連山を見渡せる絶景ポイントなのですが、残念ながら濃いガスに覆われて、その姿を見ることができませんでした。
いまきた木道を「なす高原自然の家」方向へと向かいます。
なす高原自然の家(駐車場)の左脇に出ました。
ドウダンツツジが咲いていました。
県道17号線沿いの遊歩道
こちらから行くと中央展望台は近く、道路沿いから下方に那須の町を背景に、大群落を眺望することができ、晴れていれば絶景ポイントとなります。
「なす高原自然の家」の右脇にある「八幡南つつじ群落」への入口からつつじ吊橋へと戻ります。
若干の下り坂になっていますが、遊歩道が整備されていて、車いすでもベビーカーでも押して歩ける優しい道です。
つつじ吊橋への分岐点に戻ってきました。
ここを右に進み、再び恐怖の吊橋を渡り駐車場に戻ります。
ガスが切れて吊橋の対岸が見えます。
対岸が見えることで幾分かの安心感があるのでしょうか、恐怖心はあるもののある程度落ち着いて写真を撮る余裕もできました(来るときはそんな余裕はなかった)。
橋の下に咲くつつじを転落防止柵の隙間から撮りました。
後方に見えるのは茶臼岳でしょうか。
晴れていればここも絶景ポイントとなるのですが。
つつじ吊橋駐車場側の橋の端から、橋の下の沢を覗き込むようにして撮りました。
橋の端っこの方なので、人が渡っていてもそれほど揺れることはないのですが、これも恐怖心と闘いながらの撮影です。
橋の中央にある格子状のところから橋の下をのぞき、沢の写真を撮りたい気持ちがあったのですが、その恐怖心に打ち勝つことはできず、足元を見ずに前だけを見てサッサと通過しました。
つつじ吊橋の駐車場に戻ってきました。
駐車場入口には、駐車待ちの数台の車が列をつくり、一部の車は道路わきに車を停めていました。
この右奥に「つつじ吊橋」への入口があります。
赤線で示したところが、今回の撮影で歩いた歩いたコースです。
「つつじ吊橋駐車場」→「つつじ吊橋」→「八幡南つつじ群落」分岐 →「八幡南つつじ群落」→ ミズナラ森林浴を楽しむ → 「八幡つつじ群落」分岐 →「中央展望台」→「なす高原自然の家」駐車場 → 「ミズナラ林」→「つつじ吊橋」分岐 → 「つつじ吊橋」→「つつじ吊橋」駐車場
午前11時にスタートし午後2時に戻ってきました。
約3時間の写真撮影でした。
かなり広い園地なのですべてのコースを回ろうと思ったら1日かかりでしょうか。
下の写真は、5月30日「那須マウントジーンズスキー場(那須ゴンドラ)」にゴヨウツツジを撮りに行った帰りに、県道17号線沿いの空き地(沢)から、つつじ吊橋を見上げるようにして撮りました。
こんなところに、こんな橋を架ける人たちはどんな人達なのだろう。
私には到底無理な仕事だ。
お~ 怖!!
見ているだけでも男性自身がちじみ上がり小便を漏らしそう。
梅雨の曇天模様の中、「緊急事態宣言」が出されている東京をはじめ、千葉、埼玉、群馬など隣接近県、神奈川ナンバーもあり思った以上の人が訪れていました。
コロナ禍の前であれば、県内外からもっと多くの観光客が訪れ、道路は渋滞するのですが、交通量は普段よりも若干多いものの渋滞することなく、スムーズに来ることができ新型コロナウィルスの影響を感じさせました。
もうコロナ慣れしてしまったのか、「緊急事態宣言」も「不要不急の外出自粛」、「県境をまたいだ移動の自粛」もただの掛け声だけになってしまい、その効果は期待できませんね。
いずれにしても早くコロナが終息し、自由に観光旅行ができるようになることを願っています。