美人で可愛い「水の妖精」の笑顔に励まされ完歩!!
<可愛い水の妖精>
今年も塩谷町で開催された「しおや100㎞ウォーキング」に参加し歩いてきました。
100㎞ウォーキングの開催は今年で2回目となります。
昨年は、しおやにひっかけて4月8日(土)から4月9日(日)の2日間にわたり開催されましたが、今年は4月21日(土)から4月22日(日)の2日間で開催されました。
第1回目の昨年は、前日から寒い雨の天気、大会当日の朝には止んだものの、いまにも降りだしそうな曇天模様のなかウォーキングがスタート、1日目は夜半に一時小雨となったがなんとか持ちこたえ、2日目の夜が明けたころから本降りの冷たい雨となり、風も吹き出し寒さに苦しめられました。
いま振り返ると、私はその時低体温症に近い状態だったのかなと。
もう、身体がブルブル震えて止まらない状態でした。
今年は、昨年とうって変わり快晴の暖かな中でのウォーキングとなりました。
日中の気温は24℃とそれほど暑くもなく、ほとんど汗をかくこともなく(バッグを背負っている背中が少し汗ばんだ程度)、首にかけていたタオルの活躍する機会がありませんでした。
しかし陽が沈み、周囲が暗くなるにしたがい気温も低下、半そでのTシャツ1枚では肌寒さ(露出部の)を感じましたが、上に羽織るほどの寒さは感じず、そのままウォークを続けることができました。
深夜にはさらに低下(10℃)し、さすがに半袖のTシャツ1枚では寒く、身体の震えが出てきてバッグからウィンドブレーカーを出し着用、夜が明け陽が登るにつれまた気温が上昇しはじめ、最後のエイドステーションに着くころには暑くなり、ここでウィンドブレーカーを脱いでバッグに収納しました。
そんな寒暖差の激しいなかでのウォーキングとなりました。
<大会実行委員会の発表より>
参加者 388名(昨年303名)
完歩者 218名(昨年160名)
完歩率 56.1%(昨年52.81%)
◇ 年代別完歩者
20代 6名
30代 34名
40代 56名
50代 58名
60代 49名
70代 15名(最高齢79歳)
◇ トプのタイム
男性 12時間47分10秒(大会記録更新)
女性 15時間31分01秒(大会記録更新)
◇ 私の記録(65歳)
21時間55分51秒
総合順位 164位
男女別順位 140位
昨年は、早いうちから右足首を痛めその痛みと、冷たい雨風に苦しめられ、自分の心・精神力との戦いでしたが、今回は数日前から左足首に違和感があり、また昨年痛めた脚の治療中もあり、心身ともに体調はあまり思わしくなく、モチベーションは低下し、大会当日の朝まで棄権しようかと悩み続けましたが、好天気に誘われて大会参加を決断しましました。
というか、水の妖精さんに引き寄せられたような気が。
各エイドステーションでは、水の妖精さんが笑顔で出迎えてくれて、その笑顔を見た瞬間に疲れも吹き飛び、「よ~し頑張るぞ」と元気が出て、次のエイドステーションが楽しみになりました。
今回も不安に思っていたことが的中し、歩き出すと違和感のあった左足首が痛み出し、50㎞過ぎあたりからは突然に胃が痛みだし、それ以降は胃が飲食物を(水だけはできるだけ飲むようにし)受けつけなくなり、それらに苦しめられたが、水の妖精さんの笑顔を見るたびに元気が出てきて、完歩することができました。
水の妖精さん素敵な笑顔ありがとう!!
おかげさまで完歩することができました。
<会場(玉生運動場)近くの第1駐車場>
今年は第1駐車場の隣の玉生小学校のグランドも解放されていました。
会場へつながる田んぼ畦道
この先が大会の会場の玉生運動場です。
大会ののぼり旗と塩谷町の風景(遠方は高原山)
大会会場の風景
今年は休憩所としてこんなテントが張られていました。
案内や受付などの大会本部
100㎞ウォーキングの垂れ幕
今年はこんな車両も導入されていました。回収車両のドライバーとしてボランティア参加していた職場の同僚が、「これで向かいに行くから」と言って写真を撮ってくれました。
スタートのエアーゲートの前で記念写真
開会式の風景
午前10時スタートのカウントダウンが始まる。
予定時刻どおりにスタート。
長~い、過酷なロードがはじまりました。
グランドを1周してロードに出るのですが、この時すでに先頭は最後尾に追いつき、注意を促すアナウンスが流されていました。
先頭を歩く人は、ウォーキングを楽しむというより、あの競歩の競技選手のようで、その速さは私達など比べものにならないです。
まるで走っているような速さで駆け抜け(⁉)ていきました。
約0.6㎞地点の自然休養村センター。
0.3㎞を過ぎた地点辺りでは、若者グループの1人の男性が「あと99.6㎞か」と早くもねをあげ周囲の笑いを誘っていました(⌒∇⌒)
荒川沿いのコースを歩いて行きます。
あちこちで釣りを楽しむフィシャーマンの姿が見られました。
塩谷町はこのような自然に恵まれた長閑な街です。
最終処分場建設に反対する手書きの看板があちこちに見られます。
塩谷町には、名水百選に選ばられた「尚仁沢湧水」があります。
この町でウォーキング大会が始まったのも、この町にある尾形病院の院長の尾形先生がこの水を守るため、最終処分場建設反対運動の一環として始めたと、塩谷町に住む同僚から聞かされたことがあります。
8月11日の「山の日」に、毎年開催される「40.8㎞ウォーキング大会」では、まさにこの「尚仁沢湧水」を巡ります。
この「尚仁沢湧水群」で飲む(源流)水は大変に美味しいです。
皆さんもぜひこの源流の湧水を飲みにきてみてください。
最初の難関西荒川ダム(東古屋湖)へ向かう上り坂。
息が荒くなる。
4月21日11寺38分最初のエイドステーション東古屋湖(9.2㎞)に着きました。
甘酒が美味しかった。
ボートで釣りを楽しむ人が見られます。
東古屋湖のキャンプ場
最後の民家。
ここから先には民家はありません。
いよいよ高原山山系の山の中へと入って行きます。
しばらく民家はありません。
峠越えの上り坂。息を荒げてひたすら登って行きます。
4月21日12時51分第2エイドステーションの山口公民館に到着
ここではたい焼きが出されました。
芝桜が綺麗でした。
太陽光の発電施設
この両サイドは太陽光の大規模発電施設です。
広大に切り開かれた山腹には、数えきらないほどの太陽光のパネルが設置されています。距離は1キロ以上、パネルの数は1000個以上!?
約20㎞地点の田園風景、遠方には男体山や女峰山などの日光連山が見えます。
写真では、霞でハッキリ見ることができないですが、肉眼では綺麗に見えていました。
4月21日14時5分第3エイドステーションに到着
田植えの準備が始まった田んぼの中にポッツンと1本の木が立っていました。
住民の方の私設エイドでしょうか。
有難うございます。
右側の3人のグループは、初参加で一緒に歩きながら、20時間を目標にしていると話してくれました。
目標を達成したのかな。
鬼怒川「佐貫のやな」付近
佐貫観音
4月21日15時58分第4エイドステーションに到着
4月21日17時58分【39.6㎞〕第5エイドステーション上平ポケットパーク(ふれあいの里しおや)に到着
ここで夕食のおにぎりを食べて、深夜のウォークに備えてエネルギを補充
ついに太陽が沈み夜へ。
夕焼けが綺麗だ。
前を歩く人の背中でライトが光る。
安全ために参加者は、ヘッドライトか懐中電灯を携行し、背中には受付時に主催者から提供されたLED自転車用ライトを装着する。
4月21日23時13分 約62㎞のエイドステーションに到着
ここに着いた時は、50㎞過ぎからの胃の痛みで全く飲食物は受けつけず、大好物のお汁粉を食べることができず。
私の跡から到着した若者が、お汁粉を食べながら「アッツ~!!」と大きな声を張り上げ、スタッフのお兄ちゃんたちと若者同士で大盛り上がりし騒いでいました。
このエイドステーション以降、暗闇、胃痛や疲れで写真を撮る元気もなく、ひたすら歩きどおしました。
4月22日午前2時56分 道の駅「湧水の里しおや」に到着。
ここで足の痛みと疲れから、思わず初めて弱音の言葉が飛びです。
出迎え「水餃子を食べる」といって、飲食物を出そうとしたスタッフのおばちゃんに、「もう飲み物も食べ物も喉を通らない」、「胃が受け付けない」、「胃が痛い」、「もうヤダ」、「疲れた」などの言葉が飛びだす。
そんな私に、「休憩室がこちらにあるよ」と、仕切りで区切られた休憩室を案内してくれましたが。
しかし、ここで横になって休んでしまったら終わりと思い、「大丈夫です」といってテーブル席にバグバッグを下ろし、椅子に座り休憩を。
おばちゃんは「シフォンケーキを食べるかい、食べたほうがいいよ」とシフォンケーキを出してくれました。
食欲はなかったが、せっかく出してくれたのだからと思い、食べ始めると食べることができました。
これで元気が出てきたのか、靴を脱いで足の裏や指をマサッジし、筋肉の緊張をほぐしスタート。
硬直した右脚の脛の筋肉、左足首と甲の痛みにスタスタとスムーズに歩くことができず、ギクシャクと脚を曳きづりながら歩き、更に気温が低下(10℃)し半袖1枚では寒く身体が震えだし、脚を止めバッグからウィンドブレーカーを出し着用し、再び歩きだしました。
ここに到着する前までは半袖1枚でも、肌寒いと感じる程度で震えるほどの寒さは感じなかったのだが。
4月22日午前6時40分〔94.5㎞〕最後のエイドステーションに到着
ここまでくると、もうゴールするのみ。
目標の完歩が目の前に見えてきた。
コップにスポーツドリンクをついでもらうと、スタッフ(小島酒造さん?)が「ここの売り物は甘酒なんだけど」と甘酒を勧めてくれる。
「えっつ・・・!! 甘酒があるの」と、一気にスポーツドリンクを飲み干し、コップに注いでもらった甘酒を飲み干しました。
いつも以上に格別に美味しかったここの甘酒
しばらくの間、「どこからの来たの」、「鹿沼だよ」とかスタッフと世間話をし休息、疲れ切った心身にスタッフの方から元気をもらい、最後の力を振り絞りゴールに向けてスタートしました。
ゴールは、もうすぐそこ目の前に見えてきた。
もう疲れも忘れている。
残りあと200m
ここを右に曲がればフィニッシュのエアーゲートが出迎えてくれる。
会場からは、最後の力を振り絞りゴールする参加者へ大きな声で声援を送る、大会関係者のアナウンスの声が響きわたっています。
4月22日午前7時55分フィニッシュ
ばんざ~い!!
エアーゲートを通過する瞬間に思わずこのポーズ。
やった目標の100㎞完歩を達成だ。
タイム21時間55分51秒
今年は20時間を目標にしていたが、時間より何よりも完歩したことが最上の喜び。
ゴール後のカレー「美味しかった~」。
80㎞過ぎから一緒に歩き、一緒にゴールした方(70代くらい)と、話をしながらする食事は大変に美味しかった。
そして、ここでも女性スタッフの方と、大会のことや世間話をし、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
大会の詳細については、下記のURL「しおや100㎞ウォーク」のホームページをご覧ください。
<大会のコースマップ>
コースの案内標識がよく整備されていることと、昨年も参加したことにより、このコースマップはポケットにしまったままほとんど使うことがありませんでした。
私は、ここから車で約1時間ほどの鹿沼市に住んでいるのですが、一部の区間を除きほとんど土地勘がなく、昨年は真っ暗闇のなかたった一人で、「この道でいいのかな」と不安との戦いでしたが、今年は2回目ということと、割と近い距離に他の人の姿が見えたので安心して歩けました。
約62㎞地点の分岐(来た方向に戻るようなかたちで左に曲がる)では、案内標識を見落としたのか、前の方から戻ってくる人の姿が。
「どうしたのですか」と聞くと、「コースを間違った。3㎞以上ロスした」、「3㎞ロスしたのですか。大きいですね」と会話を交わした後、先を急ぐように足早に去っていく、同年代(私65才)くらいの男性の姿も見られました。
コースマップには、130個所の分岐点の案内標識の位置が記載されていますが、ほとんど使うことはありませんでした。
分岐点には真っ暗闇の中でもわかるよう、点灯式の矢印で方向をしめした誘導灯、コース上にはLEDの自転車ライトを設置し、道迷いを防ぐ工夫がされていて、ほとんど道迷いの不安はありませんでした。
各エイドステーションの場所と、そこで出される飲食物など情報が記載されています。
<ホームページに記載されているエイドステーション情報>
エイドステーション
8.9km:東古屋エイド
甘酒(松井酒造提供)14.9km:山口公民館
たい焼き(富次郎提供)21.2km:道谷原公民館(新規)
スープ(本部提供)29.8km:佐貫公民館
小麦まんじゅう(とらや提供)
アイス小倉まんじゅう(酒種まんじゅう)39.6km:上平ポケットパーク
おにぎり(大宮コミニティー提供)
マフィン(大島屋菓子店提供)46.3km:肘内公民館
うどん(杉山農場提供)52.0km:たておか商店(新規)
イチゴ(たておか商店提供)
柏餅(福田屋菓子店提供)61.8km:ヤイタ工業
お汁粉(福田屋菓子店提供)67.5km:玉生運動場
芋煮汁(渡辺農園提供)
杵つき餅(玉生宿祭り保存会提供)78.7km:道の駅湧水の郷しおや
シフォンケーキ(カフェまがりな提供)
水餃子(佐助提供)88.4km:芦場新田(新規)
肉まん(中華料理桃蘭提供)94.2km:大宮公民館
甘酒(小島酒造提供)100km:玉生運動場ゴール
カレーライス(尾形医院提供)
<IVV(JVA)認定シール>
<今回の100㎞ウォーキングでの私の歩行データ>
ペース 13秒05/㎞
ストライド 56㎝
ピッチ 122spm
心拍数 115(51-159)
消費カロリー 7,703kcal
累積上昇高度 2,376m
累積下降高度 2,386m
残念ながら途中約93㎞地点(約20時間)でパワー切れとなってしまいました。来年はもう一つのGPSウォッチをもっていこう。
今年も素晴らしい大会運営でした。
夏の山の日の40.8㎞ウォーキング、来年の100㎞とまた参加したいと思います。
サポートしていただいたスタッフの皆様、2日間にわたりお疲れ様でした。
ありがとうございます。
そして各エイドステーションで先回りし、素敵な笑顔で出迎えてくれた水の妖精さん、あなたの笑顔にどれほど励まされたことか。
ありがとう!!
無事に完歩できました。
素敵な笑顔をまた見に行きたいと思います。
水の妖精さんの愛称はなんていうのだろう?
聞き忘れた。
このブログを見ている大会関係者の方おられましたら教えてください。