昨年の台風19号の濁流により大きな被害を受けた黒川河川敷の緑地公園、そこには濁流により押し流され倒れた桜の木が、半年余りたった今も手つかずに横たわっています。
すでに枯死してしまったと思われる桜の木、その桜の木が思いもかけず綺麗な花をつけました。
濁流に押し流されず生き残った他の桜は、見ごろを過ぎ葉桜となってしまいましたが、すでに死んでしまったと思っていた桜が、いまたくさんの花をつけ、その美しさ、力強さを「どうだ」とばかりに誇らしげに、道行く人、散歩をする人など私達市民に見せつけています。
自然の猛威に私達人間はなすすべもなく打ちのめされますが、また同時に自然の草木や花、雑草など“踏みつぶされても踏みつぶされても、叩きのめされても叩きのめされても“生きのびてゆく、その命の力強さ「生命力」に驚かされ、心癒されます。
その隣では、3月から被害復旧工事が始まり、濁流により破壊された護岸の復旧工事が行われています。
この場所にはもう1本、桜の木が横たわっています。
こちらも同じように花を咲かせています。
被害復旧工事が進むにつれこの桜もいずれ撤去されるのでしょうが。
必死に生きようとしているこの桜の木、できれば護岸工事とともに「生命力の強さ」の証として、また埋め戻してほしいと思わずにはいられません。