サブやんの気ままなPHOTOライフ

山や川などの大自然、野鳥や昆虫などの動物、花などを撮るのが大好き。そんな被写体を気ままに撮っています。

4月24日から奥日光の湿原で運行開始された電気自動車(EV)バスに乗りに行ってきました。

栃木県自然観光課は、自然環境保護を目的として、奥日光の湿原周辺で運行する低公害バスに電気自動車(EV)バスを導入しました。

奥日光の戦場ヶ原・小田代原の湿原周辺は、ラムサール条約に登録されていて、自然環境保護の観点から、環境負荷の少ない低公害車(ハイブリッドバス)を1993年から運行しています。

日光自然博物館は、保有する3台(わたすげ号・のあざみ号・しらかば号)のハイブリッドバスのうちの1台「しらかば号」電気自動車(EV)バスに更新し、赤沼自然情報センターの開館に合わせ、4月24日から運行を開始しました。

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EV(電気自動車)バスの「しらかば号」

戦場ヶ原と中禅寺湖西岸(千手ヶ浜)をつなぐ市道1002号への一般車両の乗り入れは禁止されています。

その代替交通手段として低公害車(ハイブリッドバス)が運行されています。

EVバスが導入され、4月24日かから運行を開始することを、4月23日の地元新聞(下野新聞)で知り、どうしても乗ってみたい気持ちがアップし、休みとなった今日28日に湿原の春を撮ることを兼ねて、奥日光戦場ヶ原の駐車場へと向かいました。

10時前に赤沼の駐車場に到着し、赤沼の情報センターに行き、バスの運航時刻、花の開花状況や熊の出没情報を確認、9時台(9時25分)のバスはもうすでに出た後で、次のバス(10時45分)まで約1時間ほどあるので、歩いて写真を撮りながら小田代原に向かいました。

当初の予定は、EVバスで千手ヶ浜まで向かい、そこで花の写真などを撮って、帰りもEVバスを利用して帰るつもりでしたが、待っている時間がもったいないので、歩いて小田代原に向かい、小田代原からEVバスを利用して帰ることにしました。

小田代原に到着し昼食をとり、赤沼行きのバスの時刻を調べると、12時57分と約1時間の時間があるので小田代原の写真を撮って待ちました。

そして待望のEVバスがやってきました。

 

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わくわくしながら乗り込みました。

下の2枚目のオオルリの写真にそのワクワク感が出ていると思います。
これは、意識して撮った写真ではありません。失敗写真(無意識にカメラのシャッターを押していた)ですが、あえてそのワクワク感の表現として載せてみました。

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乗客は、私と同年代くらいの男性が1人と、私と一緒に小田代原から乗り込んだ女性1人の3人のみでガラガラ状態でした。

まだ、奥日光には春が訪れていないことと新型コロナウイルスの影響でしょうか、数組程度のハイカーの姿がある程度で、一般の観光客の姿は全くと言っていいほどありませんでした。

まさに展望台を独り占めの状態でした。

小田代原に至るハイキングコース上でも、家族らしい4人の男女に会っただけで、シーンと静まりかえった森を独り歩き。

写真を撮っている時に突然の物音・・・森の息吹、森の動物たちの息遣い・・・でしょか、その物音に“熊”⁉とビクつき振り返り周りを見渡すも何の姿もなし。

 

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バスの車内は、座席の間隔も広くゆったりとした感じ、窓も大きなガラス窓で開放感があり、エンジンもモータの優しい音が全身に伝わってきて、静かで排気ガスもなく、人間だけでなく、湿原に住む動物たちにもやさしいEVバスでした。

野鳥たちの囀り、動物たちの息遣いや森の息吹しか聞こえない、まさにこの静かな自然環境にマッチしたEVバスです。

 

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窓が大きく広いことから、走行中の車内から周囲の風景写真を撮ることも容易で、ストレスなく写真を撮ることもできました。

 

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これからもEVバスをどんどん使いたくなりました。

私は、基本的には森の中を森林浴を楽しみながら、野鳥たちの囀りを聴き、花やチョウなどの昆虫を撮りながらのんびりと歩きたいタイプなので、どちらかというと全行程を歩いてしまうのですが、機会あるごとに使ってみたいと思いました。

 

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小田代原に写真を撮りながら向かっていると、小田代原のバス停を出発し赤沼車庫に向かうEVバス「しらかば号」がやってきました。

 

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小田代原のバス停に停車する「しらかば号」
ここで降りる人はいませんでした。
私とほぼ同じ時間に、ここに来た70~80代くらいのご夫婦がいましたが、バスの時刻表を見て、このバスを待たずに千手ヶ浜方面へと歩いていきました。

バスの運行経路上であればどこでも自由に乗り降りできるので途中で拾ってもらうつもりでしょう。

 

 

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赤沼車庫(赤沼駐車場)に戻ってきたEVバス「しらかば号)は、また次の乗客を乗せって、小田代原・千手ヶ浜へと向かいます。

 

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低公害バスの運行ルート

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低公害バスの運賃改定が行われ、昨年までの300円(大人)から500円になりました。

運行経路上であれば、バスへの乗り降りは自由なので、何度でも乗り降りできます。
ただし、運賃は均一性・片道1回限りなので、乗り降りの都度運賃500円を支払うことになりますのでご注意を。

バスの運行時間は、平日と土・日・祭日、時期によって変わるので、事前に日光自然博物館のホームページで調べておくと効率よく日光の自然公園を楽しめると思います。

 

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今年の低公害バス運行時刻表

奥日光の低公害バスを利用の際は、色分けされたカレンダーの色に応じた時刻表を見てください。

下記に、日光自然博物館のホームページを掲載していますので、お出かけの際はこちらを参考にすると、より奥日光の自然を楽しめると思います。

低公害バス|日光自然博物館 (nikko-nsm.co.jp)

 

ちなみに、奥日光の戦場ヶ原・小田代原の湿原は標高1300mの地点にあるので、まだ冬で春は遠く、大変に寒いのでそれなりの服装を用意したほうがいいでしょう。

私は、この日はジャンバーを着用しての行動でした。

 

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赤沼の自然情報センター(中央)・低公害車用車庫(左)・トイレ(右)

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赤沼駐車場(無料)の全景と男体山 

<2021年4月29日 13時05分加筆&追記> 

記事の内容の修正・加筆および写真の追加などの編集見直しを行いました。

すでに訪れご一読くださった皆様には申し訳ありませんでした。


今朝(4月29日)の地元新聞の一面にこんな記事が載っていました。

日光国立公園世界水準に 保護と利用両立、重点地域」

環境省農林水産省は世界水中の自然保護と利用の両立に取り組む国立公園の重点地域として、日光国立公園(栃木、群馬、福島)など5ヶ所を指定、本年度から順次、景観保全や利用環境の整備、体験施設の誘致などの取り組みの検討に入り。新型コロナウイルスの収束後のインバンド(訪日外国人客)誘客に向け、公園管理の質を高めながら、国際的な知名度向上を目指すというものです。

【検討する事業の例】

<保 全>

● 野生鳥獣被害対策、景観保全対策
● 希少種の生息地等保護区の指定

<利 用>

● ガイド付き限定エリアや入域料の設定
● 体験施設や宿泊施設の誘致

<管 理>

● 現地機関間での巡視情報の共有化
● 若手職員の共同研修や人事交流

このような取り組みの一環として、電気自動車(EV)バスの導入は素晴らしいと思います。別の2台のハイブリッド車も順次、電気自動車(EV)バスに更新されていくものと思いますが、早期に実現してほしいと願っています。

自動車メーカーのホンダも、世界で販売する新車を2040年に全て電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)して、ガソリン車を撤廃すると目標を発表しました。

このような流れが世界中で早期に実現するといいですね。