4月28日電気自動車(EV)バスの試乗を兼ねって、小田代原に春の写真を撮りに行ってきました。
小田代原は標高1,300mの高地にあり春はまだまだ遠かったです。
わかってはいたものの、小さな春の芽吹きはないかと探しながら小田代原へ向かいました。
春の芽吹きを見つけることはできませんでしたが、侘しさを感じさせる冬の小田代原もなかなかの趣があって素敵でした。
新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言の発令の影響で駐車場はがら空き状態、観光バスの姿もなく(1台のみ)観光客の姿はなく、あるのはハイカーらしき人達の姿だけでした。
赤沼駐車場にある「赤沼自然情報センター」です。
ここでバスの運航時刻や花の開花状況、熊の出現情報などを収集します。
左側には低公害バスの車庫、右にトイレがあります。
湿原に入る前に必ずここで用をたしましょう。
湿原内にはありませんので
赤沼駐車場を出発し小田代原へ向かいます。
観光バスが1台ぽっつんと止まっています。
緊急事態宣言が発令され、県を越えた移動の自粛が叫ばれているなかで、観光バスが止まっているので“あっれー“と思いましたが、車のナンバーや観光バスの会社名を確認はしなかったのでどこから来たのかはわかりません。
金精山雪をかぶっています。
こちらは前白根山かな。
国道120号線の赤沼駐車場への入口
赤沼茶屋前にある戦場ヶ原への入口
トイレと東屋の脇の道を入っていきます。
20数名の集団が戻ってきました。
駐車場に観光バスが1台止まっていたのでその人たちでしょう。
バスガイドさんが迎えに来ていました。
入口から約200mのところにある、湯滝・戦場ヶ原方面と小田代原への分岐点
戦場ヶ原への入口
2019年の台風19号で、戦場ヶ原は大変な被害を受け通行止めになっていましたが、綺麗に修復整備され通行が可能となりました。
戦場ヶ原の写真撮影台から見た「湯川赤沼橋」
湯川にかかる「湯川赤沼橋」
この橋を渡って小田代原へ向かいます。
「シャクナゲ橋」、「龍頭の滝」へ行くのには、ここを左に行きます。
湯ノ湖から湯滝を流れ落ちた水は、穏やかな流れとなって湿地内を潤し、動植物を育くみ豊かな自然を形成していきます。
この穏やかな流れが、勇壮な龍頭の滝へと流れ激流となって流れ落ち、さらに中禅寺湖へと注ぎ、豊かな栄養分を含んだ水でそこに生息する魚たちを育み、私たち人間にも豊かな生活を与えてくれます。
湿地内の道は、このようにきれいに整備されたハイキングコースとなっています。
険しい個所もなく、ほぼ平坦な道になっているので老若男女、小さな子供でも歩きやすく、観光シーズンになると普通の街着の格好をした人達も入っていきます。
シャクナゲ橋と小田代原への分岐
道しるべがしっかりと整備され、初めて訪れても迷うことなく、目的地を目指せます。
座標軸が標示されています。
このように、周囲が樹木で覆われた森の中では、特定の目標物などを見ることができず、地図上でどの位置にいるのかの判読が困難ですよね。
このような座標軸が標示されていることにより、地図上で自分がいまどのあたりにいるのか容易に判断でき、ハイカーや登山者にとってはありがたい配慮ですね。
また、仮に遭難した時もこの座標軸を伝えれば容易に救助してもらえます。
こちらはシャクナゲ橋への道
私は、小田代原へ向かうのでこちらの道を進みます。
このような距離を表示した標識が設置されているので、あとどれくらいで目的地に着くのかわかりやすく大変に助かります。
戦場ヶ原の展望台
2組のカップルが弁当をひろげ食事をとっていました。
どうやら家族のような感じでした。
黒いカビのようなものがほかの木にもたくさんついていました。
何でしょうか?
この写真を撮ているときに物音やささやき会うようなザワツキを感じ、ビックとして驚き振り返り周囲を見渡しましたが、何の姿もありませんでした。
私のほかには誰もいなく、他のハイカー達とも出会うことなく、熊との突然の出会いにおびえながら歩いていたので、森の息吹や動物たちの息遣いを熊と勘違いしたのでしょうね。本当にこの時は怖かったです。
何度も訪れ一人で歩いているときが多いのですが、これほど恐怖を感じたのは初めてです。早くコロナが収束し多くの人が訪れてほしいです。
小田代原への入口に到着しました。
鹿の侵入防止のため入口には鎖の重しを着けた網が張られています。
70代から80代くらいのご夫婦が座って食事をしていました。
この2人は、ハイキングコースではなく、低公害バスの運行経路を歩いているの見ました。もう少し300m~400m歩けば小田代原の展望台なのですが。
知らないのでしょうか。
疲れたのでしょうか。
この後、小田代原の低公害バスのバス停まで来て、バスの時刻表を確認し、また千手ヶ浜方面へとこの道を歩いていきました。
小田代原の湿地が見えてきました。
ホザキシモツケでびっしりと埋め尽くされています。
7月に中旬頃になると淡い紅色のホザキシモツケの花で染まります。
小田代原の湿原は柵で囲まれ、ハイキングコースの至るところに、このような入口が設置されています。
これは鹿の食害から湿原を守るための鹿の侵入を防ぐために設置されています。
低公害バスの停留所
奥の建物はトイレです。
戦場ヶ原・小田代原は、国立の自然公園なので環境保護のため、湿原内にトイレはここしかありません。
ので、湿原内に入る際は、くれぐれも赤沼の駐車場で用を済ませてください。
小田代原の展望台
いつもなら、多くのハイカー達などが昼食や談笑をしながら休憩をとっているのですが、私一人の貸し切り状態で昼食をとりました。
この後、日光自然博物館の職員でしょうか、6名ほどの方が車で来て、地図を広げながら話をしていました。湿原の状態の確認でしょうか。
カメラ仲間の間では有名な小田代原の「貴婦人」です。
超望遠400㎜のレンズで引き寄せて撮りました。
小真名子山(2,323m)の山頂を400㎜のレンズで引き寄せて撮りました。
反射板でしょうか!?
建造物があります。
外山(2,204m)
男体山(2,486m)をバックに「貴婦人」を撮る。
ホザキシモツケの穂
7月中旬頃になると淡いピンク色の花を咲かせます。
右から男体山(2,486m)、大真名子山(2,375m)、小真名子山(2,323m)、太郎山(2,367m)、山王帽子山(2,077m)の日光連山の山並み。
大真名子山と小真名子山の間にわずかに見えるのは、女峰山(2,463m)か帝釈山(2455m)でしょうか。
5月になれば、春の花たちが芽吹き始めると思うので、そのころにまた訪れたいと思います。